この記事を読まれている方の中には
「中古トラックの仕入れにおける一般的な問題や注意点を知りたい。」
「仕入れ時のコスト削減や購入プロセスの最適化に役立つ情報を得たい。」
このように思われている方も多いのではないでしょうか?
記事を最後まで読んでいただければ、上記悩みについて解決できるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
中古トラック仕入れの基礎知識
中古トラック仕入れの基礎知識として、中古トラック市場の現状とトレンド、仕入れ前に必ずチェックすべきポイントについて解説します。
中古トラック市場の現状とトレンド
自動車部品や半導体の調達が難しくなったことで、新車ではさまざまな供給制限が設けられています。そのため、ディーラーに新車を購入しに行ったとしても、納車するまで半年以上かかることも多いです。
コロナウイルスの影響が生じる前までは、基本的に1~3ヶ月程度で納車できていたことを比較すると、非常に大きな差があります。
人気の高い車種であれば、納期が1年以上かかることもありましたが、現在は以前よりも半導体不測の状況は緩和されています。
しかし、それでも納車にかかる時間はコロナ前と比べ多くの期間を要するため、多くの人が中古車を選択し、その結果需要も増えることで中古トラック価格は高騰している現状です。
中古トラックの人気車種と価格は、以下の表の通りです。
ランキング | 車種 | 価格 |
1 | 三菱ふそう キャンター | 171.5 ~ 549.2万円 |
2 | 日野 デュトロ | 248.3 ~ 478.8万円 |
3 | いすゞ フォワード | 306.8 ~ 624.1万円 |
仕入れ前に必ずチェックすべきポイント【状態・書類・相場】
中古トラックを仕入れる前には、走行距離が小型の場合は20万km、中型の場合は40万km、大型の場合は70万km以内であるか確認するようにしましょう。
業者の中には、走行距離のメーターを改ざんしている悪徳業者も存在するため、「定期点検整備記録簿」を活用し、正確な走行距離・メンテナンス度合いについて確認することがポイントです。
また、走行距離の差はありますが、トラックの寿命は一般的に10~15年のため、年式についても確認が必要です。
なお、年式が新しい場合でもリコール対象の場合もありますので注意しましょう。
中古トラックの整備状況など内部のことについて確認が完了した後は、内装や外装に不備がないか確認していきます。
そして、必要書類(車検証や自動車税納付書・整備記録簿など)がしっかりと揃っているかも必ず確認してください。
無駄に高い中古トラックを購入してしまわないように、相場価格を知ることも大切なポイントです。
中古トラックの相場価格を調べる代表的な方法は、以下の3つです。
- 中古トラックの買取専門サイトを確認する
自分が購入したい中古トラックの価格を知りたい場合、中古トラックの買取専門サイトで確認するのがおすすめです。
ネットから購入したい中古トラックの価格について、事前に無料で確認できることで、よりお得な価格で中古トラックが購入できます。
- ネットオークションで確認する
ヤフーオークションなど、ネットオークションサイトで購入したい中古トラックの価格を確認するのもおすすめです。
ネットを活用しオークションサイトで中古トラック価格を調査するのにお金はかかりませんし、品質や値段で気に入るトラックがあれば、ネットオークションで入札し、自分以上の落札価格でエントリーする人がいなければ、お得に中古トラックが購入できます。
- 展示場に行く
一番おすすめの方法が、中古トラックの展示場に出向き、実際のトラックを確認しつつ価格もチェックすることです。
ネットでは判断しにくいトラックの状態を実際に肉眼で確認しながら、品質と値段を確認できるメリットがあります。
「実際のトラックと価格を自分の目で確認しながら選びたい」という方は、中古トラックを展示場で確認するのが良いでしょう。
よくある失敗例とその対策【プロが教える】
中古トラックを購入する際の、よくある失敗例とその対策について解説します。
仕入れでありがちな失敗談【購入後のトラブルも】
中古トラックを選ぶ際、ついつい走行距離や年式を重視してしまうことも多いですが、プラスで注意すべきことは、走行距離や年式が車両価格と見合うかどうかです。
年式は新しければ新しい方が良いのは当然ですが、新しいから販売金額が高いわけではなく、どんなに新しいトラックでも、全くメンテナンスがされていない場合、今後使用できる期間が短いため、その分価格も安くなっています。
そのため、長期間の使用を考えている場合は、このようなメンテナンスが十分に行われていない中古トラックは避けるようにしましょう。
走行距離も同じように、基本的に10万km以上から価値は安くなっていきますが、走行距離がそこまでないのに、価格が安く設定されている場合は、メンテナンスが十分に行われているか確認する必要があります。
このような状態の見落としや、相場以上の価格での購入、購入した後の故障といった問題を未然に防ぐためにも、上記ポイントについてしっかりと確認するようにしましょう。
信頼できる販売店の見分け方【悪徳業者に注意】
中古でトラックを仕入れる場合、さまざまなメーカーを取り扱っている専門販売店を選ぶようにしましょう。
また、自社でトラックを整備したり、車検を実施したりしている業者を選ぶことで、状態の良いトラックが仕入れられる可能性が高いです。
また、販売店が信頼できるかどうか確認する方法として、おすすめなのが口コミを確認することです。
口コミには、これまでに販売店を利用し購入した人からの素直な意見が書かれています。
そのため、評判が良い販売店を選ぶことで、利用した際に満足できる可能性も高くなりますので、積極的に口コミを活用するようにしましょう。
コストを削減する交渉術【プロ直伝】
価格交渉を成功させる秘訣と、オークションでの購入メリットとリスクについて解説します。
価格交渉を成功させる秘訣【これで大幅値引きも夢じゃない】
中古トラックの価格交渉を行う場合、相場価格について把握し、複数の会社を比較し見積もりをもらっておきましょう。
複数の会社から見積もりをもらうことで、自分の中で相場価格が把握できるのはもちろんのこと、複数の選択肢の中から最も良い条件でトラックを購入できます。
また、交渉の際は条件の幅を広く持っておくのもおすすめです。
できるだけ購入費用を抑えるには、市場調査を行い価格相場を知っておくことが必要です。
相場がどの程度か理解することで、スムーズに価格交渉が進められ、希望条件に合った中古トラックを望む価格で購入できる可能性が高くなります。
中古トラック選びでは、メーカーや車両区分、機能、モデルといった希望条件・予算を絞り込みます。
この際、条件を狭くしすぎてしまった場合、選択肢が減ってしまうので、条件の幅はある程度広げておくようにしましょう。
複数ある希望条件の中で、妥協できる部分、絶対に譲れない部分を決めておくことで、中古トラックをお得に購入できる可能性が高くなります。
オークションでの購入メリットとリスク【賢く利用する方法】
ネットオークションでは、ネット上にて競売が実施されるオークションであり、他の入札者がいない場合、もしくは入札金額が他に入札している人より高価だった際に「落札者」として購入できる仕組みです。
オートオークションを使って購入する際は、週に1回開かれているオークション会場に出向き、トラックを実際に確認します。
セリ会場に出品されている中古トラックの中から気に入った車両があれば入札し、価格調整後に売買成立となれば、精算および書類の処理完了後に、車両搬出となります。
オークションには「手軽に使える」「中古トラックを安く入手できる」といったメリットがあります。
その一方で、中古トラックをオークションで購入する場合、購入希望者が多いと金額が高額になったり、購入後に保証がなかったりといった点がデメリットです。
また、オートオークションで購入する際は、基本的に現状販売となります。
つまり、現在出品されている状態でトラックを購入するため、万が一ボディにへこみや傷、不具合があったとしても、修理費用は購入者が負担する必要があります。
そのため、写真のみで判断するのではなく、入札する前には、自分の目で必ずトラック状態について確認するようにして下さい。