トラックの警告灯が点灯!意味と危険度、今すぐできる対処法を解説

トラックを運転中にメーターパネルの警告灯が突然点灯すると、誰でも不安になるものです。しかし、慌てて急ブレーキを踏んだり、路肩に急停車したりするのは逆に危険な場合があります。警告灯にはそれぞれ異なる意味があり、色によって緊急度も大きく変わってきます。適切な対処を行うためには、まず警告灯の基本的な意味を理解し、冷静に状況を判断することが重要です。本記事では、トラックの警告灯が点灯した際の意味と危険度、そして今すぐできる具体的な対処法について詳しく解説します。

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まずは落ち着いて!警告灯の色と危険度を知ろう

警告灯が点灯した際に最も重要なのは、慌てずに冷静に対応することです。警告灯の色は国際基準(ISO 2575:2010、JIS D 0032:2011)で定められており、色によって緊急度が明確に分かれています。まずは警告灯の色を確認し、その意味を正しく理解しましょう。

赤色・黄色・緑色 警告灯の色の意味

警告灯の色は世界共通の国際基準で決められており、色によって対応の緊急度が異なります。赤色の警告灯が点灯した場合は「危険」を意味し、人への危険または装置に非常に重大な損害が緊急または切迫している状態を示しています。この状態では即座に走行を停止して安全な場所に停車する必要があります。赤色警告灯の状態で走行を続けると、エンジンの重大な損傷や事故につながる可能性が非常に高くなります。

黄色やオレンジ色(アンバー)の警告灯は「要注意」を示しており、注意が必要な状態や正常な作動範囲外であることを知らせています。差し迫った危険ではありませんが、早めに適切な点検や整備を受けることが必要です。この段階であれば、安全運転を心がけながら最寄りの整備工場まで走行することが可能な場合が多いでしょう。

緑色の警告灯は「安全・正常作動中」を表しており、システムが正常に機能していることを知らせています。例えば、方向指示器やヘッドライトの点灯を知らせる表示灯などがこれにあたります。緑色の表示灯は警告ではなく、確認のための情報表示と考えてください。

緊急性の高い主な赤色・黄色の警告灯一覧

特に注意すべき緊急性の高い警告灯として、エンジン警告灯、油圧警告灯、ブレーキ警告灯、水温警告灯があります。エンジン警告灯はエンジンシステムの異常を示し、排気ガス浄化装置の詰まりやセンサー異常などが原因となることが多く見られます。油圧警告灯はエンジンオイルの圧力異常を知らせる重要な警告で、点灯したまま走行を続けるとエンジンが焼き付いて完全に破損する恐れがあります。

ブレーキ警告灯はブレーキ系統の異常やブレーキ液不足を示しており、安全な停車に直接影響する極めて重要な警告です。水温警告灯は冷却水の温度異常を知らせ、いわゆるオーバーヒート状態となっている可能性があります。これらの警告灯が赤色で点灯した場合は、最悪の場合、走行不能や重大事故につながる危険性があるため、即座に対応が必要です。

【状況別】トラック警告灯点灯時の正しい初期対応

警告灯が点灯した際の初期対応は、その時の走行状況によって適切な手順が異なります。高速道路上と市街地、トンネル内では取るべき行動が変わってくるため、状況に応じた正しい判断が重要です。

走行中に点灯した場合の安全な停車方法

走行中に警告灯が点灯しても、急に車両が止まったり爆発したりするわけではありません。慌てて急停車することは避け、ハザードランプを点灯させながら静かに減速し、安全な駐車場やパーキングエリアを探して停車させることが最も重要です。路肩への停車は後続車両との接触事故のリスクが高いため、可能な限り避けるべきです。

高速道路を走行中に警告灯が点灯した場合は、なるべく早めに最寄りのサービスエリアやパーキングエリア、または料金所を通って一般道に降り、一般道の安全な場所に停車しましょう。エンジンに負荷をかけないよう急加速や急減速は厳禁で、エンジン回転数を上げないよう注意しながら緩やかに減速することがポイントです。

トンネル内で警告灯が点灯した場合は、可能であればトンネルを抜けてから安全な場所に停車します。ただし、赤色の警告灯が点灯し、異音や異臭、明らかな異常が感じられる場合は、トンネル内であっても安全を最優先に停車することが必要です。

停車後に確認すべき基本項目

安全な場所に停車した後は、警告灯の種類に応じてエンジンを停止すべきかアイドリング状態で確認を続けるべきかを判断します。水温警告灯や油圧警告灯など、エンジンの重要な機能に関わる赤色の警告灯が点灯している場合は、即座にエンジンを停止させることが重要です。

エンジンを停止させた後は、ボンネットを開けて異音や異臭がないかを確認しましょう。冷却水の量、エンジンオイルの量、ベルト類の状態などを目視で点検します。ただし、エンジンが高温になっている可能性があるため、直接手で触れることは避け、十分にエンジンが冷えてから作業を行ってください。

水温計や油圧計などの計器類も併せて確認し、異常な数値を示していないかチェックします。これらの情報は整備工場に連絡する際に重要な診断材料となるため、メモを取っておくことをおすすめします。

主要な警告灯の意味と原因・対処法

トラックに搭載される警告灯にはそれぞれ固有の意味があり、点灯原因も多岐にわたります。適切な対処を行うためには、各警告灯の意味と一般的な原因を理解しておくことが重要です。

エンジン関連の警告灯(エンジンチェックランプ、DPFなど)

エンジン警告灯は別名「エンジンチェックランプ」「故障警告灯(MIL)」とも呼ばれ、エンジンシステムに異常が発生した際に点灯します。ディーゼルエンジンのトラックでは、排出ガス浄化装置(DPF)の詰まりが原因で点灯するケースが最も多く見られます。

DPF警告灯が点灯した場合は、手動再生操作を行うことで警告灯を消すことができます。手動再生の手順は、まず燃えやすいものがない安全な場所に停車し、シフトレバーをパーキング(またはニュートラル)位置にしてパーキングブレーキを確実に作動させます。その後、インジケータランプとDPF再生ボタンを約2秒間押すことで高回転アイドリングが開始され、15分から20分程度で再生が完了します。

ガソリンエンジンのトラックでは、O2センサーの異常やエアフローメーターの故障が主な原因となります。O2センサーは排気ガス中の酸素濃度を測定するセンサーで、5年から10年または8万から10万キロメートルが交換の目安となっており、新車から7年目または8万キロ前後での交換検討が推奨されています。エアフローメーターはエンジンへの吸気量を測定する装置で、エアエレメントの汚れやメーター自体の故障によって警告灯が点灯することがあります。

車両の基本機能に関する警告灯(ブレーキ、バッテリー、油圧など)

ブレーキ警告灯はブレーキ系統の異常を示す重要な警告で、ブレーキ液不足やパーキングブレーキの解除忘れが主な原因となります。走行前にパーキングブレーキが確実に解除されているかを確認し、それでも警告灯が消えない場合はブレーキ液の量を点検してください。ブレーキ液が不足している場合や警告灯が消えない場合は、絶対に走行せずに整備工場に連絡しましょう。

バッテリー警告灯(充電警告灯)は充電系統の異常を知らせ、主にオルタネーター(発電機)の故障やファンベルトの緩み、切れが原因となります。この警告灯が点灯した状態で走行を続けると、バッテリーの電力が消費され続けて最終的にエンジンが停止してしまいます。ボンネット内でベルト類の状態を確認し、緩みや損傷がないかをチェックしてください。

油圧警告灯はエンジンオイルの圧力低下を示しており、オイル不足やオイルポンプの故障、オイルの劣化が考えられます。エンジンオイルレベルゲージでオイル量を確認し、不足している場合は補充が必要です。ただし、オイルが十分にあるにも関わらず警告灯が点灯している場合は、オイルポンプやオイル通路に重大な問題がある可能性が高いため、即座にエンジンを停止して専門家に相談してください。

警告灯がついたまま走行はNG?修理や点検の目安

警告灯が点灯した状態での走行は、警告灯の種類と車両の状態によって判断が変わります。適切な判断を行うためには、自走可能かどうかの明確な基準を理解しておくことが重要です。

自走で整備工場へ行けるかの判断基準

黄色やオレンジ色の警告灯が点灯している場合でも、エンジンの出力低下、異音、異臭、過剰な振動などの致命的な異常が発生していなければ、安全運転を心がけながら最寄りの整備工場まで自走することが可能です。ただし、これは応急的な措置であり、速やかな点検と修理を前提とした判断です。

赤色の警告灯が点灯した場合は、基本的に自走は避けるべきです。特に油圧警告灯、水温警告灯、ブレーキ警告灯が赤色で点灯している場合は、エンジンの重大な損傷や安全な走行に支障をきたす可能性が非常に高いため、レッカー車の手配を検討してください。

警告灯の点灯に加えて、エンジンから異音がする、白煙や黒煙が出る、水温計が異常に高い値を示す、ブレーキの効きが悪いなどの症状がある場合は、警告灯の色に関わらず自走を避け、ロードサービスに連絡することが安全です。無理な走行は修理費用の増大や二次的な故障を招く可能性があります。

整備工場に伝えるべき情報と修理の流れ

整備工場に連絡する際は、「警告灯が点灯したタイミング」「点灯した警告灯の種類と色」「トラックの走行中に感じた異常」「現在停車している場所」の4点を詳しく伝えることが重要です。これらの情報により、整備士は初期診断を行い、適切な対応方法を指示することができます。

点灯したタイミングについては、エンジン始動時からなのか、走行中に突然点灯したのか、特定の操作をした後に点灯したのかを具体的に説明してください。また、点灯している警告灯については、形状や色、点灯の仕方(常時点灯か点滅か)を正確に伝えることで、より精密な診断が可能になります。

整備工場での修理の流れは、まず専用の診断機器を使用してエラーコードの読み取りと原因の特定を行います。その後、必要に応じて部品の交換やセンサーの調整、システムのリセットなどを実施し、警告灯の解除を確認します。修理完了後は、しばらく走行して再度警告灯が点灯しないかを確認し、車検適合性も含めて総合的な点検を行います。

2017年2月以降、審査事務規程第6次改正により、特定の警告灯(前方エアバッグ、側方エアバッグ、制動装置、ABS、原動機の警告灯)が点灯した状態の車両は車検に通らないため、警告灯の点灯を放置することは法的な問題も引き起こす可能性があります。また、警告灯が一時的に消えた場合でも、車載コンピュータには故障履歴が記録されているため、必ず専門家による点検を受けることをおすすめします。早期の対応により、大きな故障を未然に防ぎ、結果的に修理費用を抑えることができるでしょう。

トラックの警告灯は、車両の安全な運行を守るための重要なシステムです。警告灯が点灯した際は、色による緊急度を正しく判断し、適切な初期対応を行うことで、重大な事故や故障を防ぐことができます。日頃から警告灯の意味を理解し、定期的なメンテナンスを心がけることで、安全で快適なトラック運行を実現しましょう。

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この記事を書いた人

環境課題とAIなどの先端技術に深い関心を寄せ、その視点から情報を発信する編集局です。持続可能な未来を構築するための解決策と、AIなどのテクノロジーがその未来にどのように貢献できるかについてこのメディアで発信していきます。これらのテーマは、複雑な問題に対する多角的な視点を提供し、現代社会の様々な課題に対する理解を深めることを可能にしています。皆様にとって、私の発信する情報が有益で新たな視点を提供するものとなれば幸いです。

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