マツダ・ボンゴトラックの寸法比較。荷台サイズでわかる最適なモデルの選び方

都市部の狭い道や立体駐車場での小回りの良さ、現場への搬入制限をクリアできる車体サイズ、そして運びたい建材や工具がしっかり載る荷台の大きさ。この3つのポイントを短時間で判断できるように、ボンゴトラックの寸法を「現行モデル(5代目:2020年〜、ダイハツOEM)」と「旧型モデル(〜2019年の自社製)」に分けて整理しました。さらに標準とロング、2WDと4WDの違いも具体的な数値で比較しています。
2024年に起きた型式指定取消による新車販売への影響についても最初に触れ、今実際に購入できる選択肢(中古車を含む)まで見通せる実用的な記事として仕上げています。

なお、2024年1月26日にダイハツ「グランマックストラック」およびそのOEM車であるマツダ「ボンゴトラック」、トヨタ「タウンエーストラック」の3車種が型式指定取消となり、新車の出荷・販売に大きな影響が出ています(すでに販売された車両の使用には影響ありません)。新車の調達は当面困難で、中古車や在庫車を中心とした選択が現実的な状況です。

目次
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ボンゴトラックの基本寸法一覧【ボディタイプ・荷台サイズ】

まずはカタログに記載されているスペックを一覧で確認していきます。現行モデル(5代目:ダイハツOEM)はボディサイズが一種類で、全長4295×全幅1675×全高1920mm、ホイールベース2650mmという取り回しを重視した設計になっています。最小回転半径は2WDで4.9m(4WDは5.3m)です。

一方、旧型モデル(〜2019年の自社製最終世代)は標準(全長4335mm)とロング(全長4605mm)が用意されており、ホイールベースは標準2220mm、ロング2570mmとはっきりとした差があります。狭い現場なら標準、長い荷物や積載効率を重視するならロングという役割分担がはっきりしています。

ボディタイプで比較する外形寸法(全長・全幅・全高)

現行モデル(2020年〜)は、全長4295×全幅1675×全高1920mmで統一されています。ホイールベースは2650mm、最小回転半径は2WDが4.9m、4WDが5.3mです。製造事業者はダイハツ工業で、車検証の型式は2WD系が5BF-S403F、4WD系が5BF-S413Fに該当します。都市部の狭い機械式駐車場や商店街でのすれ違いなど、現場の実際の制約に合わせて「全幅1675mm/最小回転半径4.9m」を基準にできるのが現行モデルの強みです。

旧型モデル(〜2019年)は、2WD標準が4335×1690×1910mm、2WDロングが4605×1690×1910mm、4WDはいずれも全高がわずかに上がって1915mmとなります。ホイールベースは標準2220mm、ロング2570mmで、走行の安定性や積載レイアウトの余裕はロングが優れている一方、狭い場所での取り回しは標準に分があるという構図です。最小回転半径は2WDが4.3m、4WDが5.1mで、都心の現場への搬入では「4.3m」という数値のメリットが効いてきます(ロングでも最小回転半径は2WD 4.3mが維持されます)。

外形寸法と回頭性の比較(主要カタログ値)

世代/仕様

全長×全幅×全高(mm)

ホイールベース(mm)

最小回転半径(m)

現行 2WD/4WD

4295×1675×1920

2650

4.92WD/5.34WD

旧型 2WD 標準

4335×1690×1910

2220

4.3

旧型 2WD ロング

4605×1690×1910

2570

4.3

旧型 4WD 標準/ロング

4335/4605×1690×1915

2220/2570

5.1

荷台の内寸とアオリの高さ・床面地上高

現行モデル(ダイハツOEM)の荷台は、内寸が2430×1585×360mmで、床面地上高は2WDで755mm、4WDで750mmです。アオリ(側板)の高さ360mmは、手で積み込む際の腰の位置と荷物の安定性のバランスが良く、20個のロープフックと相まって、定尺板物や工具類をしっかりと固定できます。低い床面地上高はフォークリフトでの搬出入にも都合が良く、毎日の積み下ろし回数が多いユーザーにメリットがあります。

旧型モデル(〜2019年)は、標準が2470×1600×385mm、ロングが2735×1600×385mmです。床面地上高は2WDで790mm、4WDで785mmと現行モデルよりもやや高めで、手で積み込む負担は一段上がる一方、荷台長2735mmのロングは長い荷物や多品目積載のレイアウトの自由度が大きく、運搬回数の削減にも役立ちます。さらに前世代(SK系)ではアオリ高340mmという個体もあり、年式・型式に応じた現車確認が必須です(例:ABF-SKP2Tロングで荷台2735×1600×340mmの事例)。

荷台内寸・床面高の比較(代表値)

世代/仕様

荷台内寸(長××mm

床面地上高(mm)

備考

現行 2WD/4WD

2430×1585×360

7552WD/7504WD

ロープフック20

旧型 標準 2WD/4WD

2470×1600×385

7902WD/7854WD

旧型 ロング 2WD/4WD

2735×1600×385

7902WD/7854WD

【積載物別】最適なボンゴトラック荷台サイズの選び方

結論から言うと、定尺板物や工具中心の工務用途では現行モデル(低床・小回り・固定点の多さ)が扱いやすく、2.7m級の長い荷物や運搬回数を減らしたい現場では旧型ロングのメリットが大きい、というのが実務的な選び分けです。加えて、都心の狭い道や立体駐車場のスロープ・機械式の制限高を考えると、全幅1675mm/最小回転半径4.9mの現行2WDは日々のストレスが少なく、反対に造成地や未舗装の出入りが日常的な現場では4WDの走破性が安心材料になります。

定尺の建材や脚立・道具箱を積む場合

コンパネ(1820×910mm)や合板、石膏ボードを頻繁に運ぶなら、現行モデルの荷台長2430mmでアオリを閉めたまま余裕を確保できます。幅1585mmに対し910mmは単枚で十分収まるため、縦積み+当て木とラッシングで端部をケアすれば、荷崩れや角の潰れも抑えられます。床面地上高が2WDで755mmと低いので、手で積み込み・手で降ろす作業の反復が多い現場では作業負担が明確に軽く、ロープフック20個は固定点の選択肢を広げ、工具箱や脚立を一緒に載せてもしっかりと留められます。市街地での配達や現場間の短距離移動が主体なら、まず現行2WDを基準に検討するのが堅実です。

旧型標準(荷台2470mm)でも定尺板物の縦積みは問題ありません。旧型ロング(2735mm)はさらに積み方に余裕が生まれ、ボードの端に緩衝材やラチェットを置いてもスペースを侵食しにくく、多品目・多サイズの混載でレイアウトの自由度が高いのが利点です。ただし床面地上高は2WDで790mmと現行モデルより高く、手で積み込む作業が主体なら疲労が蓄積しやすい点は考慮すべきです。つまり、積みやすさ・回数・小回り重視は現行モデル、積める長さと一便あたりの効率重視は旧型ロング、という実務的な使い分けになります。

パレットや長尺物を積む際の注意点

パレット運搬では、床面地上高とアオリの高さが荷役性を決めます。現行モデルは床面地上高が755/750mm、アオリ360mmでフォークリフトの爪の入れやすさと手積みの両立が可能です。荷役ではアオリを適切に開閉し、接触を避けるため直角進入と低速での細かい操作を徹底します。固定はロープフックの四隅+中央の多点掛けで対角ラッシングを作り、角当てと養生でベルトの摩耗と荷物の傷みを同時に防ぐのが定石です。

2.5〜3.0m級の長い材料は、現行モデル(荷台長2430mm)だとはみ出し管理が前提となるため、現場・道路の規制に合わせて赤旗や誘導員などの安全対策を必ず講じてください。旧型ロング(2735mm)ははみ出し量を抑えやすく、固定の自由度も増しますが、取り回しは現行モデルに一歩譲ります。現場の動線がタイトなら現行モデル、ヤード間の定期輸送や郊外での動線なら旧型ロングが効率的です。

グレードと駆動方式による使い勝手の違い

現行モデルはSTDとDXの2グレードで、どちらも先進安全装備(スマートアシスト)やLEDランプを備え、日常の基本性能は高水準です。DXはパワーウインドウ(運転席ワンタッチ/挟み込み防止)、パワードアロック、キーレス、電動ミラー、ボディ同色バンパーなど快適・操作装備が充実しています。最大積載量はグレードの差ではなく駆動方式で決まり、2WDが800kg、4WDが750kgです。多数のドライバーが乗る運用や都市配送中心ならDXの使い勝手が光り、コスト重視・装備簡素志向ならSTDが合理的です。

旧型モデルはDX/GLの2グレードで、荷台寸法は同じです。最大積載量は2WDで1,150kg、4WDで1,000kgと駆動方式で差が出ます。細かな装備の差は年式・個体のオプションで変わるため、中古車検討では現車確認が肝心です。取り回しは2WDの最小回転半径4.3mが効き、降雪・未舗装・勾配が日常的なら4WDの安心感は代え難いものがあります。この「積載量の余力(2WD)」と「到達性(4WD)」の二軸で、現場環境に合わせて選ぶのが失敗しにくい方針です。

「2WD」と「4WD」の走行性能と取り回しの比較

現行モデルの最小回転半径は2WDが4.9m、4WDが5.3mです。旧型モデルは2WDが4.3m、4WDが5.1mです。狭い路地やピット内での切り返し、機械式駐車場の入出庫では2WDの小回りが明確に効いてきます。対して4WDは現行モデルでフルタイム4WD+センターデフ直結(デフロックスイッチ)を備え、雨天・積雪・ぬかるみ・砂地などの難路に強く、停止・発進を繰り返す未舗装現場でも安心感が高いのが美点です。市街地オンリーや夜間の狭い場所への搬入に比重があるなら2WD、現場条件が日々変わるビルド&ブレイクのプロジェクト型業務なら4WDが心強い選択になります。

新旧モデルの寸法比較と中古車選びのポイント

現行モデル(2020年〜)はタウンエース/グランマックス系のOEM化に伴い、全幅が1675mmにスリム化、床面地上高も2WDで755mmまで低床化され、荷台幅は1585mmとなりました。積み降ろしの軽快さと小回り性能は日々の仕事の速さに直結します。一方、旧型モデルは標準2470mm、ロング2735mmという長さの余裕と、2WDで1,150kgという最大積載量の余力が大きな魅力で、回数を減らしたい・長い荷物を余裕で載せたい用途に強みがあります。どちらを選ぶかは「積む物のサイズと重さ」「搬入経路の狭さ」「積み降ろしの反復回数」で現実解が分かれます。

現行モデル(5代目)の寸法と特徴

現行モデルは全長4295×全幅1675×全高1920mm、ホイールベース2650mmです。荷台は2430×1585×360mm、床面地上高は755/750mm、最小回転半径は4.9/5.3mです。最大積載量は2WD 800kg、4WD 750kg、ロープフックは20個、スマートアシストやLEDランプが全車に装備されています。都市内での日常的な運用や機材・工具の頻繁な積み替え、複数ドライバーでの共同使用において、疲労とヒヤリを減らす総合的なチューニングが魅力です。

なお2024年1月26日の型式指定取消により、新車の出荷・販売は当面難しく、中古車や在庫車の選択が現実的です(取消日前に生産された車両の使用は可能)。

旧型モデル(4代目以前)との違いと見分け方

旧型末期(〜2019年)は、2WD標準4335×1690×1910mm/ロング4605×1690×1910mm(4WDは1915mm)、荷台は標準2470×1600×385mm/ロング2735×1600×385mm、床面地上高は2WDで790mm(4WDは785mm)でした。最大積載量は2WDで1,150kg、4WDで1,000kgでした。現行モデルは全幅が狭く、床が低く、荷台幅がややタイトになった一方、小回りと安全装備で日常性能を底上げしています。

見分け方は車検証の型式が確実で、現行モデルは5BF-S403F/5BF-S413F、旧型末期はDBF-SLP2T/SLP2L、さらに前世代はABF-SKP2系等です。中古車選びでは「ボディ長(標準/ロング)」「最大積載量(2WD/4WD)」「荷台の床板・腐食・アオリの歪み」「ロープフックの欠損」「床面地上高の実測(タイヤ外径・架装で変動し得る)」を必ず確認し、積載物の実寸と現場制約(搬入高・幅・回頭スペース)に照らして数値で合致を取ってください。年式によりアオリの高さが異なる個体(例:SK系で340mm)もあるため、現車での実測と書類の突き合わせが安心です。

現在の販売状況について

2024年1月26日、ダイハツの認証不正問題に関連して、グランマックストラック/タウンエーストラック/ボンゴトラックの3車種が型式指定取消の行政処分を受けました。新規の出荷・販売に影響が生じていますが、取消日までに製作された車両の使用は可能である旨が各社から案内されています。新車調達は困難で、当面は中古車・在庫の個別検討が中心となります。

最後に、選び方の指針を実務ベースでひとこと。都心の狭い道や多頻度の手積み・手降ろしが日常であれば、現行モデル(STD/DX)2WDを軸に、悪路・降雪が絡むなら4WDを上乗せするのが合理的です。定尺板物+長い荷物が多く、一便の積載効率を優先するなら、旧型ロング(2735mm)の価値は今でも大きいです。2024年以降の新車調達事情をふまえ、現行モデルの在庫/登録済未使用車や旧型の良質中古車を、型式・荷台内寸・床面高・回頭スペースの「数字」で確証を取りながら最短ルートで決めていく。それが、現場で本当に役に立つボンゴの選び方です。

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この記事を書いた人

環境課題とAIなどの先端技術に深い関心を寄せ、その視点から情報を発信する編集局です。持続可能な未来を構築するための解決策と、AIなどのテクノロジーがその未来にどのように貢献できるかについてこのメディアで発信していきます。これらのテーマは、複雑な問題に対する多角的な視点を提供し、現代社会の様々な課題に対する理解を深めることを可能にしています。皆様にとって、私の発信する情報が有益で新たな視点を提供するものとなれば幸いです。

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