中古トラック購入時に注意すべきポイントとは?

中古トラックを購入しようと考えているものの、何を基準に選べばよいのかわからないというケースは多いのではないでしょうか。中古といっても安い買い物ではありません。できるだけよいものを選びたい、失敗したくないという思いがあるでしょう。

この記事では、中古トラック購入時に押さえておくべきポイント、購入プロセスをスムーズに進めるための情報や失敗しないためのコツについて解説します。

目次

初めての中古トラック購入ガイド

初めて中古トラックを購入する場合、「どれくらいの価格なのか」「どういう流れで買えばいいのか」などわからない点も多いでしょう。まず、中古トラック購入の流れや市場の動向、価格相場をご紹介します。

中古トラック購入の基礎知識

そもそも中古トラックはどこで買えばいいのかという点ですが、結論から言うと中古トラック専門店がおすすめです。中古トラックはディーラーでも取り扱っているものの、ラインナップされている台数はそれほど多くありません。実際に店舗へ足を運ぶ前に、HPなどで下調べしておくとよいでしょう。

中古トラックを購入する際の流れとしては以下のようになっています。

 

  1. 希望条件に合う中古トラックを検索する
  2. 販売店に行って希望車両の現物確認をする
  3. 見積もりを依頼する
  4. 契約
  5. 納車

 

中古トラックは原則、現状引き渡しになります。購入後に「不備があった」「タイヤを交換しておきたかった」とならないためにも、契約の前に最終チェックをしっかり行いましょう。

購入希望車両の現物確認や、見積もりの際に注意して見ておきたいポイントはこのあと解説します。

中古トラック市場の理解

中古トラックの専門店は、「中古トラックの総合専門店」「トラックのメーカー」に分けられます。中古トラックの総合専門店は、メーカー問わず取り扱っている中古トラックの種類が豊富です。また、全体的に中古トラックの価格が安いなどのメリットがあります。

 

一方、トラックのメーカーは、自社メーカーのみの中古トラックを販売しています。全体的に価格は高めですが、サポートや整備が優れているといった点が特徴です。

中古トラックの価格は、走行距離数や年式によっても変わってきますが、主にトラックの分類ごとに価格帯がわかれます。それぞれの価格相場は以下の通りです。

 

・小型トラック(2t以下):70万円〜600万円

・中型トラック(4t以下):100万円〜700万円

・大型トラック(10tクラス):200万円〜1,500万円

 

また、時期によっても価格相場は上下します。たとえば、夏は冷凍車、冬は降雪地帯でのダンプの需要が高まり、価格相場が上がる傾向にあります。タイミングによっては安く購入できる場合もあるので覚えておきましょう。

購入前にチェックすべき重要ポイント

中古トラック選びの際に押さえておくべき重要なポイントは、主に「走行距離」「年式」「修復歴」「エンジンの状態」の4点です。それぞれの詳細とチェックポイントをみていきましょう。

走行距離と年式のバランスの見方

走行距離と年式はよく確認しておく必要がありますが、単純に「走行距離は短い方がいい」「新しい年式の方がいい」というわけでもありません。

走行距離は、部品の摩擦による経年劣化を確認するための重要な指標です。一般的には、10万km以上の走行距離が長い中古トラックほど劣化が激しいとみなされ、価値が下がる傾向にあります。小型トラックで20万km、中型であれば40万km、大型であれば70万kmを超えていないかを目安にするとよいでしょう。

 

年式も同様に経年劣化を判断するために押さえておきたいポイントです。年式が新しい車両ほど劣化が少なく性能のよさを期待できますが、その分値段も高くなる傾向にあります。

ただ、年式が古くても、走行距離が短ければそれほど劣化していないケースも珍しくありません。逆に年式が新しければよいとも限らず、走行距離が長くて扱い方が悪ければ大きく劣化している場合もあります。

 

メンテナンス頻度や正確な走行距離を知っておくためにも、「定期点検整備記録簿」の確認は必須です。またこの時に、車検証、自動車税納付書や自賠責保険証などの付属品が揃っているかもあわせて確認しておきましょう。

修復歴の有無とエンジン状態のチェック方法

中古トラックの購入では、修復歴のチェックも欠かせません。修復歴のある車両は、早めに故障するリスクが高いからです。すべてではないにしても、機関部に損傷が残っている可能性があり慎重に見極める必要があります。

尚、「修理歴」は修復歴とは異なり、修理や交換を行なった部位によって分けられます。修理歴は車を売る際の査定への影響は少ないのが一般的です。以下の部位を修理・交換していれば修復歴に該当するので覚えておきましょう。

 

・ピラー

・フレーム(サイドメンバー)

・ルーフパネル

・フロアパネル

・ダッシュパネル

・クロスメンバー

・トランクフロアパネル

・フロントインサイドパネル

 

エンジン状態の確認も必須です。走行距離が短く、年式が新しい場合でもエンジンの状態が悪ければ購入は避けるべきでしょう。

たとえば、エンジンをかけたときに異音がする、マフラーから白煙や黒煙が上がる場合は要注意です。放置すると走行中にエンジンが破損し事故につながる恐れがあるため、しっかり確認しておく必要があります。加えて、エンジンオイルの交換記録も見ておく必要があるでしょう。

信頼できる販売業者の見分け方

中古トラック自体のチェックはもちろん必要ですが、どの販売業者で購入するかも重要なポイントです。販売業者選びのポイント、購入後のアフターサービスや保証内容について解説します。

良質な中古トラックを扱う販売業者の特徴

希望するトラックの目星をつけたら、まず販売業者の公式HPを確認するようにしましょう。内容が定期的に更新されており、常に最新情報が掲載されていれば安心できる業者です。

また、取り扱っているメーカーやトラックの種類が多い販売店であれば、それだけ選択肢の幅も広がります。加えて、定期的に車両が整備されているならば、なお信頼できるでしょう。

 

また信頼できる販売事業者は、店舗の雰囲気も明るく、店内がきれいに清掃されている傾向があります。店舗の担当スタッフが、中古トラックに関する十分な知識を持っており、同車種の情報や価格相場などの質問にしっかり答えられるかという点も大切です。

事故車や修復歴などマイナス情報の隠匿が疑われたり、過剰な値引きをしたりする事業者は要注意です。正しい情報を提供してくれる誠実な販売店を選ぶようにしましょう。

購入後のアフターサービスと保証

「慎重に選んで購入したものの、すぐに故障してしまった」という可能性もゼロではありません。そのような時のためにも、必ずアフターサービスや保証の内容を確認しておきましょう。

たとえば、「規定の走行距離以内であれば修理費が無償」など、販売店によってアフターサービスや保証の内容はさまざまです。

 

また、メーカー系のディーラーであれば一般的に「走行距離無制限で1年間無料」といった保証がつきますが、中古車販売店では保証がつかないケースも少なくありません。

保証がつく場合も保証対象や期間、料金などは販売店が独自で定めており、店舗によって保証内容が異なります。無料の場合もあれば有料の場合もあるため、販売店でよく確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

環境課題とAIなどの先端技術に深い関心を寄せ、その視点から情報を発信する編集局です。持続可能な未来を構築するための解決策と、AIなどのテクノロジーがその未来にどのように貢献できるかについてこのメディアで発信していきます。これらのテーマは、複雑な問題に対する多角的な視点を提供し、現代社会の様々な課題に対する理解を深めることを可能にしています。皆様にとって、私の発信する情報が有益で新たな視点を提供するものとなれば幸いです。

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