初心者でも安心!トレーラーのバック駐車をマスターするコツと練習法

この記事を読まれている方の中には
「トレーラーのバック運転、特に駐車や車庫入れに関するテクニックが知りたい。」
「車庫入れや狭い場所での駐車など、具体的な状況におけるテクニックや練習方法について知りたい。」
このように思われている方も多いのではないでしょうか?

記事を最後まで読んでいただければ、上記悩みについて解決できるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

トレーラーバック運転の基礎知識

トレーラーでバック運転のテクニックを身に付けたいと思われている方は、トレーラー特有の動きを理解し、バック駐車に必要な知識を理解しておく必要があります。

トレーラー特有の動きを理解する

トレーラーでバックを上達するためには、トレーラー特有の動きをしっかり理解する必要があります。
運転に慣れるまでは、イメージすることも難しいかもしれませんが、日々運転を重ねていく中でトレーラー特有の動き、コツについて理解を深めていきましょう。

トレーラーの動きを理解するためには、車体における適切な折れ角について把握することが不可欠です。
バックの際は、車体の適切な折れ角を維持することがポイントになります。

バックする道路の幅によって変わりますが、トラクター(牽引車両)とトレーラー(牽引される車両)が急な角度で曲がることはありません。
角度のイメージでは「く」の字を滑らかに描きつつ、駐車スペースにトレーラーを入れるイメージです。

折れ角が急だと、死角が増えてしまい、トラクターを戻す際に多くの時間がかかります。

また、前輪・後輪の内輪差についてもしっかりと理解しておくことが大切です。
バックでは、後輪に比べ前輪の軌道の方が、外側を通過する内輪差が発生するため、駐車スペース前端の近くを車両における後輪部分が通り、内側にできるかがポイントです。

トレーラーの前輪とは、運転席部分であり、後輪は牽引部分の後ろのタイヤを意味します。
そのため、駐車する際は、後輪をどれだけ上手く駐車スペースに入れられるかが重要なポイントです。

バック駐車に必要な知識

バック駐車に必要な知識として、最も重要と言えるのがバックする周辺環境の安全確認をしっかりと行うことです。
右バックや左バックに関係なく、駐車する際は人や障害物の有無を必ず確認してください。

「大丈夫だろう」という曖昧な判断でバック駐車を行った場合、取り返しのつかない事故に繋がってしまう可能性があります。
安全確認のコツは、駐車する位置の手前から、徐行しつつ周囲の安全を確認することです。
周囲の安全が確認できたら、停車する位置にトレーラーを進めます。

また、周囲に関係者がいる場合、誘導を依頼するのもおすすめです。
どれ程運転経験が積んでいる場合でも、周囲の安全を完全に把握するのは不可能です。

そのため、できるだけ周囲にいる関係者に誘導依頼した方が、安全にバックできる可能性が高くなります。
ゴミ収集車を例に挙げると、ごみ収集車は1人で移動せず、助手席の人がゴミ拾いや誘導を行います。

これは、トレーラーでも変わらず、バックする際は運転席からは後方の景色が見えにくいので、第三者に誘導してもらい、誘導に従いバックすることで事故に繋がる可能性を下げることが可能です。
そのため、運転に慣れるまでは、できるだけ誰かに誘導を依頼するのがおすすめです。

また、トレーラーのバックでは、右バックできるよう配慮する必要があります。
トレーラーを安全に駐車する上では、左バックではなく、右バックできるよう意識しましょう。

一般車と同様に、トレーラーも左右のどちらでもバックすることは可能です。
しかし、右バックの方が、運転席の窓を全開に開けることによって、視野が広げられるため、より安全にバックできます。
また、「音」も運転席側の窓を全開にする右バックの方が良く聞こえるため、左右どちらからでもバックできる場合は、右バックを選ぶことで安全性が高められます。

トレーラーバック駐車のコツ

トレーラーバック駐車のコツについて、基本的なハンドル操作と後退方法、車庫入れのコツについて解説します。

基本的なハンドル操作と後退方法

トレーラーのバックでは、前述したように右バックと左バックで難易度が変わってきます。
日本の場合、ほぼすべて右ハンドルですので、容易に目視で確認できる右バックの方が、左バックに比べ難易度が低いです。

適切な位置にトレーラーを停車させたら、バックするためハンドルを切ります。
この際、トレーラーは乗用車と逆の方向にハンドルを切るため注意が必要です。
トラクター(牽引側)には前輪の役割があるため、トレーラー(牽引される側)は「く」の字に曲がります。

例えば、運転席から見た際に、トレーラーを右側に曲げバックしたいのであれば、左にハンドルを回し、左にトラクターを振る必要があります。
そうすることによって、トラクターと逆の方向にトレーラーが曲がり、「く」のような軌跡になるのです。

左側に曲げたければ、同じように右にハンドルを切ります。
この際、ハンドルを切り過ぎた場合、大きく折れ曲がるため、車両の向きを確認しつつ、少しずつハンドルを調節する必要があります。

バックに慣れるまでは、大きく曲がってしまい、真っ直ぐにバックできないことも多いです。
そのため、バックする際は、スピードを出さずに、車両の状態をしっかりと確認しながら少しずつハンドルを切り返し、トレーラーが真っ直ぐの状態に微調整することが大切です。

車庫入れ成功のコツ

車庫入れの際は、後方の死角を特に注意するようにして下さい。
トラクターに設置されているバックミラーは、鏡面も広く、広範囲の視野が確保できるように見えるものの、実際に利用してみると、映し出される範囲は意外と狭いです。

しかも、トレーラーは大型トラックと比べ、さらに車両全体が長いことも多いので、後方が確認しにくい構造となっています。
さらに、バックの際にトレーラーが折れることで、完全な死角が発生することもあるため、常に注意しながらバックすることが大切です。

また、バックの際は車庫スペースの入口を少し過ぎたあたりで停止させ、必ず周囲を確認してください。
車庫スペース入口のギリギリのところで停車してしまうと、予期せぬ方向にトレーラーが曲がった際に事故に繋がってしまう可能性が高いです。

目安として、入り口からトラクター1台分離れて停まるようにしましょう。
トレーラーをバックする際、車を停止させた状態でハンドルが切れません。
正確には、完全に不可能ではないものの、折れ調整では使えないため、しっかりと理解しておいてください。

狭い場所での駐車テクニック

狭い駐車場や道路での駐車のコツ、切り返しを最小限にする方法、安全確認のポイントなどについて解説します。
トレーラーでバックする際は、死角をできるだけ造らないようにする必要があります。

トレーラーでバックする際には、角度が急すぎた場合、上手くいかず次第に曲がりが酷くなり、収拾がつかなくなることも少なくありません。
そのままバックし続けた場合、折れが酷くなるため、右切りで開始したハンドルを一度真っ直ぐにし、折れる角度に合わせ調整しましょう。

そのような事態を防ぐためにも、ハンドル操作時には、トレーラーの状態を少しずつ確認しながら操作する必要があります。
バックする際はハンドルを切ったまま下がるのと同じであり、一定の折れ角を保ったままバックするためには、常に一定の速度でバックしなければなりません。

バックする際のポイントは、微修正する際に、ハンドルを回しすぎてしまわないように、半回転程度を目安にしてください。
左右に振れたら、できるだけ早く細かくカウンターをあてることによって、大きく姿勢が乱れてしまうのを回避できます。

特に車庫入れする場所が狭い場合、速度と角度どちらも一定に保つ必要があります。
どちらか一方が速かったり、浅かったりした場合は、折れ角が変わり一定ではなくなってしまうため、速度と角度を一定に維持しつつバックするスキルが不可欠です。

トレーラーバック駐車上達のための練習方法

トレーラーのバック駐車を上達させるために練習する際は、練習する際の注意点を理解し、積極的にシミュレーションを活用するのが効果的です。

実車で練習する際の注意点

トレーラーでバック練習する際は、広大なスペースを使用し運転感覚を掴むようにしましょう。
広大なスペースには、物流施設や自動車練習場などがあり、人ができる限り入ってこない場所を選ぶようにしましょう。

また、一人で練習せず、先輩ドライバーに横に乗ってもらい指導してもらうのがおすすめです。
先輩ドライバーが同乗することによって、「ハンドルはどのタイミングで回すのか」「角度はどうやって判断するか」など、感覚的な部分について指導が受けられます。

運転方法はドライバーにより異なりますが、高い技術を持っているドライバーであれば、ある程度共通した運転方法がある可能性が高いです。
自分と先輩ドライバーの運転を比較し、違いが分かることで、どこを改善すれば上達できるかを明確に知ることができます。

また、不明な点についても、自分で解決できずにそのまま放置することなく、先輩に質問することで解決できるため、上達速度も向上できるでしょう。

シミュレーションを活用する

近年では、トレーラーのバックを練習するシミュレーションソフトやアプリが提供されています。
ソフトやアプリは、テキストと比較し、バック操作について、より明確にイメージすることが可能です。

アプリを使用することで、実際の環境に近い状況を体験できるため、イメージトレーニングの精度が高められます。
利用するアプリ次第では、現実のトレーラーのバックと非常に近い体験ができるアプリも存在しますので、積極的に活用しましょう。

さらに、バックする際の注意点を指導してくれる機能が搭載されたアプリも存在します。
アプリの中でも、特におすすめなのが「トラック パーキング シミュレーター」「Truck Parking Simulator 3D」です。

シミュレーションアプリは、こちらからダウンロードすればすぐに利用できます。
Truck Parking Simulator 3D: Factory – Google Play の Android アプリ

アプリでは、あくまで実際に運転する際のイメージトレーニング用で練習するものということを覚えておいてください。
トレーラーが完全に再現できているわけではありませんので、実際に運転した際にアプリでは発生しなかった問題も多く発生します。

アプリを使えば必ず運転スキルが上がるというわけではありませんので、事前準備として使うようにしてください。

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この記事を書いた人

環境課題とAIなどの先端技術に深い関心を寄せ、その視点から情報を発信する編集局です。持続可能な未来を構築するための解決策と、AIなどのテクノロジーがその未来にどのように貢献できるかについてこのメディアで発信していきます。これらのテーマは、複雑な問題に対する多角的な視点を提供し、現代社会の様々な課題に対する理解を深めることを可能にしています。皆様にとって、私の発信する情報が有益で新たな視点を提供するものとなれば幸いです。

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