中古トラック購入時に避けるべきポイントと人気車種ランキング

「中古トラックは安いけどトラブルがないか心配」と考えているドライバーも多いのではないでしょうか。

中古車は新車と違ってトラックによって状態が大きく異なります。購入前によく確認しておかなければトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。

 

本記事では、中古トラック購入時に避けるべきポイント、トラブルを防ぐ対策やトラブル発生時の対処法を解説します。また、中古トラックの人気車種ランキングもご紹介するので参考にしてみてください。

目次
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中古トラック購入時のトラブルを避ける

中古トラックを購入する際は、よく現車確認をおこなわなければ後々トラブルにつながる可能性があります。実際のトラブル事例と対策、購入前のチェックポイントを押さえておきましょう。

トラブル事例とその対策

中古トラック購入時のトラブルには主に以下のようなものがあります。

事例1:購入してすぐに故障した

販売店で試乗した際は問題なかったが、納車されてまもなくエンジンの調子が悪くなり、運転できなくなった。

対策:このケースでは販売店に修理費を請求できる可能性があります。

 

中古車売買では、車両に欠陥があることを知りながらそのことを隠して販売した場合、販売店側に契約解除の受諾や損害賠償の義務が発生する民法の「契約不適合責任」が適用されます。

対応を拒否された場合は、第三者の点検業者などに相談する、または弁護士へ相談するなどすれば販売店側の不備が証明されて対応してもらえる可能性が高いです。

事例2:メーターが改ざんされていた

走行距離が3万km程度の中古トラックを購入したが、あとで車検証を確認すると実際の走行距離は10万kmを超えており、メーターが巻き戻されていたことが判明。

対策:メーターの改ざんによるトラブルを防止するため、車検証には最大走行距離を記載することが義務づけられています。

そのため、このケースでは車検証を確認してなかった購入者に否があると判断され対応してもらえない可能性が高いです。

 

購入前には必ず、車検証の最大走行距離とメーターを照らし合わせて、数値に乖離がないかを確認するようにしましょう。

 

ほかにも、以下のようなトラブル事例があります。

 

* 機関系のトラブル

* 付いていると思ったものが付いていない

* 思ったよりも状態が悪い

 

中古買取店でトラックを買い取る際は現物引き取りになるので、業者でも想定していないトラブルが発生することがゼロではありません。先程の事例のように故意に隠している場合を除けば、できる限り対応はおこなってもらえるので販売店に掛け合いましょう。

購入前にチェックすべきポイント

中古車購入でトラブルにあわないためには、試乗・現物確認が必須です。インターネットで中古車を購入できるケースも多くなってきていますが、実際に現車確認しなければわからないことも少なくありません。

 

多少の傷や凹みなど車の安全性に支障がない程度の不具合は表示義務がないため、購入後に指摘しても対応してもらえる可能性は低いです。あとからわかってトラブルにならないよう、現物を確認しておく必要があるでしょう。

 

購入前の試乗も重要なポイントです。外観は問題なくても、実際に運転することで違和感に気付けるケースは少なくありません。特に車の骨格に関わる異状などは試乗しなければわからないでしょう。

 

また、購入の際は契約書をよく確認しておく必要があります。万が一トラブルが発生した場合、重要になってくるのが契約書の内容です。少しでも不明な点や気になる点があれば、必ず販売店のスタッフに聞いておくことは必須です。

例えば、車検が切れている場合、購入したあとに別途車検代がかかってしまうため必ず確認しておきましょう。ほかにも、購入後に故障や不具合があった際の対応範囲は契約書にすべて書かれています。後々のトラブルを避けるためにも、面倒がらずにしっかり確認しておきましょう。

市場で人気の中古トラックトップ10

1. 三菱ふそう キャンター

世界70ヵ国以上で販売されている小型トラックで、パワフルな走行性能や最新の安全装備、豊富なバリエーションなどが人気を集めています。小回りがきいて狭い道でも走りやすいため、都市部の物流には欠かせないトラックといえるでしょう。

2. いすゞ エルフトラック

古くからトラックドライバーに愛されている長い歴史を持つ人気車種です。燃費の良さや走行性能に定評があり、運送業はもちろん消防車両や救急車両などにも採用され、幅広く活躍できるトラックとして広く普及しています。

3. トヨタ カムロード

トヨタの商用トラック「ダイナ」をベースに、キャンピングカー専用のベースシャーシとして開発された車種です。価格が1000万円を超えるモデルも多いですが、キャンピングカーのキャビン部分をオリジナルで架装して広い室内や豪華な装備を実現できるため人気があります。

4. トヨタ ダイナトラック

トヨタと日野で共同開発された完成度の高い小型トラックです。2tと1tで展開されており、最小回転半径は4.4m。小回りがきいて狭い街中でも走行しやすいのが特徴です。小型トラックの販売台数が非常に多く、中古車市場でも多く流通しています。

5. 日野 デュトロ

市街地を中心にラストワンマイルなどで活躍する2t、3tクラスの小型トラックです。先進の検知システムを搭載しており、歩行者や車両との衝突回避や誤発進を抑制できる安全機能を備えています。

疲れにくいシートの採用や、手を離すことなく各種操作が可能なステアリングスイッチなど、運転のしやすさと安全を追求した機能を備えているのが特徴です。

6. 日野 ヒノレンジャー

日野自動車が製造している中型のトラックで、8tクラスから20tクラスの幅広いバリエーションをラインナップ。長時間の運転でも疲れず集中できる快適性能、無事故日数の継続を目指した安全性能で安心して運転できます。

また、架装性能が高くメンテナンスがしやすい点も特徴です。

7. 日産 アトラストラック

いすゞのエルフをベースに生産供給されているモデルで、小型クラスのF24型と、中型クラスのNT450があります。クラスの割には小回りが利くため、市街地でも走りやすい中型トラックとして重宝されています。

DUONIC(デュオニック)という機能によってAT限定免許のドライバーが運転できる点も人気です。

8. トヨタ トヨエース

2020年に販売終了したものの、未だ中古車市場では多く流通している人気の車種です。環境に配慮したディーゼルハイブリッドシステムを採用。

燃費と環境を考慮した専用エンジンを搭載しています。交通事故を抑制する機能を装備した「セーフティ・サポートカーS」としても知られており、自動ブレーキシステムによる安全性能に定評があります。

9. 三菱ふそう スーパーグレート

エンジンの性能を最大限に発揮できる2ステージターボを採用した、ストレスレスで力強い走行性能が特徴の車種です。高性能エンジンと環境性能を組み合わせた技術が使われており、燃費の抑制にも効果を発揮します。

また、「ロッキングフリーモード」や「アクティブ・ブレーキ・アシスト(ABA5)」といった、安全サポート機能も搭載しているので安心です。

10. いすゞ フォワード

いすゞ自動車が製造している中型クラスのトラックです。燃費性能・安全性能が高くエコカー減税にも対応。

周囲の車や歩行者を検知する「プリクラッシュブレーキ」や、死角にある対象物を知らせてくれる「交差点警報」などを搭載しています。ボディタイプのバリエーションも豊富で、積載量も大容量のため幅広い輸送業務に対応可能です。

購入後のメンテナンスとコスト削減

中古トラックは新車に比べて故障や不具合が発生するリスクは限りなく高いため、しっかりとメンテナンスをおこなうに越したことはありません。質の高いメンテナンスをおこないながらできる限り維持コストを抑える方法をご紹介します。

初期メンテナンスの重要性

中古車は、前に所有・運転していたオーナーがいる以上、パーツに劣化や摩耗が多少なりとも生じているものです。したがって、運転していて何かしらの不具合が生じても何ら不思議はありません。

もちろん前オーナーがこまめにメンテナンスしていれば状態は違うでしょう。そうとはいえ、全くメンテナンスをしなくても良いわけではなく、パーツの損耗や劣化に備えた対応が必要です。

 

購入した時期からしっかりメンテナンスしていれば不具合や劣化を早期発見でき、修理費用も安く抑えられます。故障リスクを低減するためにも、初期のメンテナンスは欠かさないようにしましょう。

ランニングコストを抑えるコツ

できる限り維持費を抑えたいなら、エコカー減税対象のトラックを選ぶのも一手です。エコカー減税とは、環境性能に優れた車両に対する自動車重量税が減税される税制優遇措置です。

トラックは車両総重量が重く自動車税も高額になるため、エコカー減税対象のトラックを選ぶことで維持コストを抑えられます。

 

トラックの最大積載量を減らすクラス変更で維持費を抑える方法もあります。クラス変更すれば重量が減る分、自動車重量税などの節税が可能です。ただし、クラス変更することで普段の仕事に影響が出ないかは確認しておきましょう。

 

タイヤの性能でトラックの燃費性能は大きく変わるため、低燃費タイヤを使用するのもおすすめです。低燃費タイヤに変更して燃費を低減できれば、その分のガソリン価格を抑えられます。低燃費タイヤの性能はタイヤメーカーにもよるので、複数メーカーの性能や金額面を比較・検討したうえで選びましょう。

 

中古トラックは、新車よりも安く購入できる魅力的な選択肢ですが、トラブルを避けるためには注意が必要です。購入前の現車確認や試乗は必ずおこない、契約内容も慎重に確認しましょう。

また、購入後のメンテナンスも重要です。定期的な点検や整備を怠らないようにし、維持費を抑える工夫も取り入れましょう。

 

中古トラックの購入を検討する際は、本記事で紹介した人気車種ランキングや、トラブル対策、コスト削減方法などを参考に、自分に合った一台を見つけてください。

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この記事を書いた人

環境課題とAIなどの先端技術に深い関心を寄せ、その視点から情報を発信する編集局です。持続可能な未来を構築するための解決策と、AIなどのテクノロジーがその未来にどのように貢献できるかについてこのメディアで発信していきます。これらのテーマは、複雑な問題に対する多角的な視点を提供し、現代社会の様々な課題に対する理解を深めることを可能にしています。皆様にとって、私の発信する情報が有益で新たな視点を提供するものとなれば幸いです。

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