中古トラックには様々な種類があります。具体的には、平ボディやクレーン付き、ミキサー、ウィングなどが挙げられます。
中古車の場合コストを抑えられるメリットがありますが、金額面だけを重視するのではなく「購入場所の選び方」や「トラックの選び方」を理解する必要もあります。
そこでこの記事では、中古トラックの探し方や選び方、注意点について解説します。
中古トラックを検討中の方は是非参考にしてみてください。
中古トラックの探し方
専門店やメーカーの特徴と選び方を紹介します。また希望の車種を効率よく見つけるための方法についても説明します
購入場所の選び方
トラックを購入する際の販売店選びは「お店の状態を確認する」ことが重要です。
販売店の状態を確認すれば、状態の良いトラックが販売されているのか販売されていないのかを判断できます。他にも、車内で書類整理やショールームの整理整頓ができていない販売店にも注意しましょう。
販売店で書類を紛失するトラブルが発生すると、個人情報が外部に漏れる可能性が考えられます。清潔感があり明るい販売店は、丁寧な接客と気持ちの良い対応を心がけています。
トラック選びの際には「販売店の状態」を自分の目でみて確認した後に購入判断を行いましょう。
希望車種の探し方
自分が希望する車種は「インターネット」を活用して探す方法がおすすめです。
正規ディーラーでも中古トラックを扱う販売店はありますが「在庫数が少ない傾向」があります。まずはインターネットを利用して「中古トラック専門店」を検索してみましょう。
また中古トラック専門店では様々な使用用途のトラックが販売されています。業者や販売店によっては、ホームページ内でトラックの状態確認も行えるケースも考えられます。
自分が希望するトラックの走行距離や年式、予算に合わせて最適な車種をインターネットで探してみてください。
中古トラックの選び方
エンジンの状態、走行距離、年式と価格の見合い、メンテナンス頻度など、中古トラック選びで重要な要素について詳しく説明します。
賢い選択のための基準
賢い選択のための基準は4つあります。
・エンジンの状態
・走行距離
・年式と価格の見合い
・メンテナンス頻度
エンジンの状態
中古トラックを選択する賢い判断基準の1つ目は「エンジンの状態」です。どんなに状態が良い中古トラックの場合でも「エンジンの状態が悪い車」は選んではいけません。
エンジンの不調は修理費用も高額になりやすく、修理後に再発する可能性も考えられます。
エンジンの状態確認時に気をつけて欲しいポイントは3つあります。
・エンジンオイルの交換記録
・エンジン作動時に異音がないか
・マフラーから白い煙が出ていないか
定期的にエンジンオイルの交換を実施していれば「定期点検記録簿」に点検内容や点検日程が記載されています。
他にも、エンジン始動時にマフラーから白い煙が発生していないのかも必ず確認しましょう。マフラーから白い煙が発生する原因としては「エンジンの経年劣化」の可能性が高いです。マフラーから「黒い煙」が出ている場合、コモンレールやノズルなどの噴射系統に不具合が発生しているケースが考えられます。
走行距離
中古トラックを選択する賢い判断基準の2つ目は「走行距離」です。
中古トラックの確認を行う場合「年式」に目がいきやすい傾向がありますが実際には「走行距離」の確認が必要です。
中古トラックを購入する際の目安としては、走行距離は以下の数値を基準に考えるほうがいいでしょう。
| 【車種】 | 【走行距離】 |
| 小型トラック | 20万km以内 |
| 中型トラック | 40万km以内 |
| 大型トラック | 70万km以内 |
年式と価格の見合い
中古トラックを選択する賢い判断基準の3つ目は「年式と価格の見合い」です。
トラックによって、年式の割に車両価格が高い車種も中にはあります。年式が新しいトラックでも車両価格が高くなる訳ではありません。
車両価格の見合いが判断できない場合、中古トラックの車両価格をインターネットの中古車サイトで比較してみましょう。
メンテナンス頻度
中古トラックを選択する賢い判断基準の4つ目は「メンテナンス頻度」です。定期点検が実施されているトラックの場合、故障のリスクも最小限に抑えられます。
点検の実施記録は「定期点検記録簿」に正確な実施日や走行距離が記載されています。メンテナンス頻度を確認する際には「定期点検記録簿」の確認を必ず行いましょう。
契約から納車までの流れ
契約時に確認すべき内容と、納車までのステップを丁寧に解説します
契約時の注意点
契約時の注意点は「契約内容の確認」を念入りに行いましょう。「購入する車が契約書の内容と間違いのない車なのか」を確認することが重要です。
具体的な確認ポイントは「エンジン」や「整備歴」「走行距離」「傷や凹み」などが挙げられます。購入後のトラブルに発展させないために、契約前の内容確認は時間をかけて行いましょう。
納車までのステップ
中古トラックを購入して納車までの流れは以下、6つのステップです。
①：希望する中古トラックを探す
②：中古トラックの現車確認を行う
③：希望する中古トラックの見積依頼
④：中古トラックの契約書を交わす
⑤：登録書類の準備と納車点検の実施
⑥：中古トラック納車
それぞれ詳しく解説します。
希望する中古トラックを探す
まずは希望するトラックを探します。
中古トラックはネットや中古トラック販売店のホームページを検索して探してみましょう。
希望するトラックを探す場合には、積載量や架装以外にも、年式や走行距離、耐用年数を確認した上で検討することをおすすめします。
中古トラックの現車確認を行う
希望するトラックを見つけた場合、必ず現車確認を行います。
中古トラックでも一度に数百万円のお金が必要です。他にも車の状態や傷、内装の汚れ、オーディオ設備類などの確認を念入りに行いましょう。
中古トラックの場合、特に確認すべきポイントは「エンジン部分」となります。
希望する中古トラックの見積依頼
希望するトラックの現物確認後は見積を依頼します。
販売店によって現金購入以外にもお得な「オートローン」や「クレジット」などの購入方法もあります。購入方法をじっくり考えた上で内容に問題がなければ、仮契約の手続きを進めます。
中古トラックの契約書を交わす
中古トラックの見積内容に合意した後は契約書を交わします。
契約書を交わす際には「法人印鑑」もしくは「認印」のどちらかが必要です。法人もしくは個人のどちらかに合わせて必要な物を用意してください。
登録書類の準備と納車点検の実施
契約書を交わした後は、中古トラックの名義変更に必要な登録書類を準備します。登録書類は「法人」と「個人」で必要書類が異なります。どちらの名義で車検証の登録をするのかを確認しましょう。
また販売店では、書類の準備と手続きに合わせて納車前点検を実施してもらいます。
中古トラック納車
納車前点検とトラックの名義変更手続きが完了した後は、購入した車の納車です。
販売業者の選び方
次に公式サイトの更新状況、取り扱っている中古トラックの種類、スタッフの質など、良質な業者を選ぶための要点を解説します。
業者選びのポイント
業者選びのポイントは以下の3点です。
・公式サイトの更新状況
・取り扱っている中古トラックの種類
・スタッフの質
公式サイトの更新状況
良質な中古トラックを選ぶ場合には、中古トラックが掲載されている業者や販売店の「公式サイトの更新状況」を確認しましょう。
公式サイトには中古トラックに関係する「トピックス」や「最新のニュース」「取り扱う車種」などが更新されています。
公式サイトが定期的に更新されている場合、最新の情報をお客様に情報提供している販売店と判断できます。
取り扱っている中古トラックの種類
実店舗にて現在取り扱う車種の種類や車の定期点検が実施されているのかも確認します。
取り扱うトラックの車種が多いほど、購入時の選択肢も増えます。定期点検がこまめに実施されている販売店の場合、購入時の信頼感にも繋がるでしょう。
スタッフの質
中古トラックに対するスタッフの知識の豊富さも確認すべきポイントの1つです。中古トラックを購入した店舗はこの先、長年のお付き合いになります。スタッフの接客スキルや中古トラックに対する知識が備わっていなければ自分が損をします。
良質な業者の見分け方
良質な業者の見分ける方法を以下にまとめました。
・中古トラックの在庫数
・スタッフ対応
・定期点検の整備歴
中古トラックの在庫が豊富な業者ほど「トラックの販売に力を入れている業者」と判断できます。実店舗に来店した際の営業マンや各スタッフの接客スキルが身に付いている業者であれば「社員教育にも力を入れている良質な会社」と判断できるでしょう。
店舗に展示しているトラックの定期点検をこまめに実施している業者ほど、アフターフォロー面も充実している傾向が高いです。
中古トラック選びのコツと注意点
用途や予算に見合ったトラック選びのコツと、購入時に避けたいトラブルの注意点を述べます。
失敗しない選び方のコツ
中古トラックを選ぶコツは「用途や予算に見合うトラックを探す」ことが何より重要です。
トラックの購入検討をしている方によって「使用目的」が異なります。
車両価格だけでなく、税金や納車前点検などの費用を含めた上で購入判断を行いましょう。
車両本体価格以外に必要になる購入費用は以下の表を参考にしてください。
| 自動車取得税 | 消費税 |
| 自賠責保険料 | 自動車重量税 |
| 車庫証明費用 | 自動車税 |
| 法定預かり費用 | 陸運事務局登録費用 |
中古トラック選びの注意点
中古トラックの選び方の際に注意してほしいポイントは「購入後のアフターフォロー」です。中古トラックを購入した店舗や販売店は「購入して終わり」の関係ではなくなります。
万が一の故障や不具合でも、すぐに対応してもらえる店舗なのかを契約前に事前確認すると、後々のトラブル時に自分が助かります。
契約時に購入後のアフターフォロー面を考慮した上で、契約するのかを判断しましょう。
