トラックの見分け方を種類・特徴から理解しよう

トラックには様々な種類がありますが、その中の1つであるウィングトラックについて今回はご紹介していきます。
ウィングってなに?どんな機能やメリットがあるの?などウィングトラックについて詳しく記載しています。ウィングトラックを扱うにあたって注意しなければならない点についても触れていますので、ぜひご一読下さい。

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トラックのウィングとは

一般的なアルミバン型のトラックは後方のリヤドアから荷物の積み下ろしを行いますが、ウィングトラックの場合は荷台の側面を天井部分まで開くことができます。その開き方がまるで鳥の翼のように見えるためウィングトラックと呼ばれています。
モデルによってはサイズ展開が小型・中型・大型まであるため、運ぶ荷物の積載量に応じて選ぶこともできます。

ウィングトラックの基本的な機能とメリット

やはりウィングトラックの最大の魅力は、側面が天井部分まで跳ね上がるため
・荷物の積み下ろしがしやすい
・側面が開くことで作業スペースが明るく感じる
・フォークリフトを使ってパレットに載せた荷物の積み下ろしが可能
などといったメリットがあります。

また、アルミウィングの場合は丈夫で密閉性が高いため雨風や日光などの外的要因から荷物を守ることができます。他にも大型車の場合は、楽器などのデリケートで大きい荷物も積み込みがしやすく運搬可能なため、野外フェスやコンサートの際に利用されることもあるようです。

注意点とメンテナンス

ただウィング車の場合は、メリットを活かすためには広い空間を確保しなければなりません。そのため、狭い空間や天井が低い場所での作業には向いていないでしょう。
他にも
・走行前にウィングが開いたままではないか確認を行う
・油圧機構周りなど定期的なメンテナンスを行う
・ウィングは片方ずつ開き負荷を掛けないようにする
などの注意点があります。

中でも、ウィングが正常に作動するのか・荷台部分に水漏れなどがないかは毎日チェックを行いましょう。運送途中に異常が発覚すると大変な事故を引き起こしてしまうこともあるため注意が必要です。

ウィングトラックの開閉タイプ

ウィングトラックには3つの開閉タイプがあります。それぞれの特徴をご紹介していきます。

フレキシブルオープンタイプ

ウィングのオープン角度の調整を柔軟に変更でき、垂直に開けたりサイドのみ開いたりすることができます。あらゆる状況に応じて対応可能なため、高さ制限がある場所で作業する際にもおすすめです。

上昇開閉タイプ

車体後方が大きく開閉するタイプです。そのため高さに余裕ができ、荷台の高さいっぱいまで積み荷を積むことができます。

ターンオーバータイプ

片側のウィングを天井の中心(約160度)まで開くことができるため、クレーンを使った
積み下ろし作業などにおすすめです。

ウィングトラックのメーカーとラインナップ

ウィングトラックを製造、販売しているメーカーと各メーカーのラインナップをご紹介していきます。

主要ウィングトラックメーカーの紹介

ウィングトラックはボディ(荷台)・キャブ(人が乗る部分)・車体(シャーシ)の3つの機構に分けられます。今回は車体やキャブ部分を製造したり販売したりしているトラックメーカーとボディ部分のみを製造している代表的な専門業者をご紹介していきます。

販売・製造しているメーカー

ウィングトラックの販売や車体の製造も行っている流通量が多い主要メーカーは以下の4つです。

【日野自動車】
トヨタ自動車の連結子会社でトラックやバスなどの商用車を製造しています。様々なトラックを販売・製造し国内だけでなく海外からも人気が高く需要があります。また、購入後のアフターサービスも充実しておりリピーターが多いメーカーです。

【いすゞ自動車】
トラックやバスなどの商用車を製造しており、小型トラックの国内販売台数は20年連続で1位となっている実績があります。2022年には中・大型トラックの販売台数も1位となっています。商用社用ディーゼルを得意とするメーカーです。

【三菱ふそう】
三菱自動車とは別会社でドイツのダイムラー社の傘下である三菱ふそうは、他メーカーと同じくトラックやバスなどの商用車を製造しています。三菱ふそうの強みは、ハイブリット開発やデジタル化に注力しており、日本で初めて運転自動化レベル2を達成した大型トラックが注目を浴びています。

【UDトラックス】
2007年に日産からボルボの傘下に入りましたが、2020年にはいすゞ自動車の完全子会社になった高性能なディーゼルエンジンで人気があるトラックメーカーです。エンジン馬力が強く、坂道でも楽に走行できることでドライバーに人気があります。

荷台専門メーカー

荷台を専門に製造している国内主要メーカーは以下の4つです。

【日本フルハーフ】
日本軽金属ホールディングスといすゞ自動車のグループ企業です。アルミバンのシェア率は国内トップで大型冷蔵ウィングやルーフのリフト量が800mmにアップするスーパーリフト80などを製造しています。他にも、小型から大型までラインナップは様々です。

【トランテックス】
日野自動車100%出資の子会社です。トランテックスはウィングNo.1をめざし、用途に応じて選べるようワイドなバリエーションを用意しています。充実した装備は、輸送の快適性をしっかりとサポートしてくれます。

【日本トレクス】
トラックだけでなく輸送コンテナやシェルターなどの大型輸送機器の製造も行っている会社です。高品質で実用的な荷台を提供しており、作業をスピーディーにさせるため様々なオプションも用意しています。フレーム部には業界トップクラスの防錆性能が施されています。

【パブコ】
三菱ふそうの100%出資子会社の特装車の製造を行う企業です。大型ウィングには、安全性と使いやすさを重視した油圧開閉式ウイングパワーユニットによるコンピュータ制御機能や軽さと耐久性を追求した長寿設計など様々な充実した装備を兼ね備えています。

ウィングトラックのラインナップと選び方

主要ウィングトラックメーカーの人気モデルと選び方を紹介していきます。

ウィングトラックのラインナップ

各トラックメーカーの人気モデルは以下の通りです。

VQウイング【日野自動車】
・積荷や用途にあわせて細かいアレンジが可能
・豊富なオプション
・ウイングボディは4つの国内主要メーカーを設定しユーザーが選択可能

Gカーゴウィング【いすゞ自動車】
・汎用性が高い
・断熱性や気密性を高める処理を徹底
・冷凍サイクルには冷却効率の高いエコインジェクションを採用(冷凍能力を30%向上、エネルギー消費効率を15%向上)
・ウィングボディは日本フルハーフと日本トレクスから選択可能

スーパーグレート「LIMITED WING」【三菱ふそう】
・衝突事故防止装置や運転支援システムなどの安全性と走行性が優れている
・エンジンが2種類から選択可能(軽量かつ力強い6R20エンジンorエンジン性能を最大限に発揮する6S10エンジン)
・室内灯などにLEDを採用し省電力と耐久性を実現

クオン【UDトラックス】
・ドライバーが快適に運転できるよう使いやすさにこだわった設計と運転性能の良さ
・衝突被害軽減ブレーキ・ふらつき注意喚起装置などの安全システムでドライバーをサポート
・エンジンには軽量ながら省燃費で力強いトルクを採用

ウィングトラックの選び方

ウィングトラックを選ぶ際に基準とされることが多いポイントは
・サイズで選ぶ
・メーカーで選ぶ
・オプションで選ぶ
・機能で選ぶ
です。
ウィング車には特別な免許は必要なく、トラックの大きさに応じた免許を取得すれば運転ができます。ぜひ色々なメーカーの車両を見てお気に入りの1台を見つけてみてください。

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この記事を書いた人

環境課題とAIなどの先端技術に深い関心を寄せ、その視点から情報を発信する編集局です。持続可能な未来を構築するための解決策と、AIなどのテクノロジーがその未来にどのように貢献できるかについてこのメディアで発信していきます。これらのテーマは、複雑な問題に対する多角的な視点を提供し、現代社会の様々な課題に対する理解を深めることを可能にしています。皆様にとって、私の発信する情報が有益で新たな視点を提供するものとなれば幸いです。

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