中古トラックの選び方に悩んでいませんか?この記事では、中古トラックの購入前に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、安心して中古トラックを購入できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
コスト削減?即戦力?中古トラックを選ぶメリットと注意点
中古トラックを選ぶことで購入コストを大幅に削減できるだけでなく、即戦力としてすぐに使える車両を手に入れることができます。以下では、中古トラックのメリットを詳しく解説するとともに、注意すべきポイントもご紹介します。
中古トラックを選ぶメリット(コスト、納期、選択肢など)
中古トラックを購入する際のメリットを3つに分けて、それぞれのポイントを詳しく解説します。
①コスト
中古トラックを購入する最大のメリットは、その「購入価格」です。トラックは大きさによっては1台で1千万円以上するものもあります。
その点、中古トラックなら購入費用を大幅に抑えられ、浮いたお金を維持費や他の経費に回すことが可能です。
②納期
中古トラックは納車までのスピードが早い点も魅力です。新車の場合はディーラーに在庫がなく、手元に届くまでに数ヶ月かかることも少なくありません。
一方、中古トラックなら在庫車両から選べるため、早ければ契約から1週間ほどで納車できることもあります。
③選択肢の豊富さ
中古トラックは車両の選択肢が豊富です。用途に応じてさまざまな車両タイプを選べるだけでなく、前のオーナーがカスタマイズした車両もあります。
たとえば、荷台を拡張した車両や、パワーゲートを装着した車両など、自分の用途に合わせて選択肢の中から最適な1台を選べるのも魅力の1つです。
中古トラックを選ぶ上での注意点(状態、保証、アフターサービスなど)
一方で、中古トラックを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。ここでは、新車トラックと中古トラックのメリットとデメリットを比較しながら解説します。
新車トラックと中古トラックのメリットとデメリット比較
新車のメリット | 新車のデメリット | 中古のメリット | 中古のデメリット | |
状態 | すべてのパーツが新品で、品質が保証されている | 購入価格が高く、初期費用が大きい | 購入価格が安く、さまざまな選択肢がある | 車両の状態が不明確で、個体差が大きい |
保証 | メーカーの充実した保証が付いている | 保証の充実度が価格に反映される | 購入価格が低く、予算の負担が少ない | 保証が少なく、故障時の対応が不十分なことがある |
アフターサービス | ディーラーによる手厚いアフターサービス | サービス費用が高めに設定されることがある | 一部の信頼できる販売店では手厚いサービスが受けられる | 販売店によってサービスの質が異なる |
結局どちらがお得かは予算や用途、納期の希望によって異なります。車両の状態をよく確認し、自分のニーズに合った選択をすることが重要です。
失敗しない!中古トラックの選び方
中古トラックを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。以下では、失敗しない中古トラックの選び方を紹介します。
用途に合わせた車種・タイプの選択(積載量、荷台の種類、走行性能など)
中古トラックを選ぶ際には、用途に合わせた車種やタイプを選ぶことが重要です。以下では、積載量、荷台の種類、走行性能の3つに分けて、それぞれのポイントを紹介します。
①積載量の確認
まずは積載量を確認しましょう。たとえば、2トンや4トンのトラックがあり、運ぶ荷物の重量に応じて適切な積載量を選ぶ必要があります。積載量を正しく選ぶことで効率的な運搬が可能になります。
②荷台の種類の選択
平ボディ、アルミバン、ウイング車など、運ぶ物の形状や保護が必要かどうかによって選択が変わります。
たとえば、食品配送には冷凍・冷蔵機能がついたアルミバンが適しており、建設現場での資材運搬には頑丈な平ボディが向いています。
③走行性能のチェック
走行性能も重要なポイントです。山間部での使用が多い場合はエンジンのパワーや駆動方式に注目しましょう。
4WDやディーゼルエンジン搭載車が適しています。また、都市部での配送が主な用途なら、小回りが利く車両や燃費の良い車両を選ぶと効率的です。
価格相場と予算設定(年式、走行距離、状態などによる価格変動)
中古トラックを購入する際には、価格相場と予算設定が重要です。年式、走行距離、車両の状態によって価格は大きく変動します。ここでは、3つの判断基準について解説します。
①年式の確認
まず1つ目は「年式」です。たとえば、2018年式のトラックと2015年式のトラックでは、走行距離やメンテナンス状況によって価格が逆転することもあります。
年式が新しいからといって必ずしも車両価格が高くなるわけではありません。年式と価格の関係をしっかりと見極めることが重要です。
②走行距離の確認
中古トラックを選ぶ際の判断基準の2つ目は「走行距離」です。中古トラックを確認する際に「年式」に注目しがちですが、実際には「走行距離」の確認がより重要です。
以下の数値を基準に考えると良いでしょう。
小型トラック: 20万km以内
中型トラック: 40万km以内
大型トラック: 70万km以内
たとえば、2018年式の小型トラックでも、走行距離が30万kmを超えていると、2015年式で15万kmのトラックよりもメンテナンス費用がかさむ可能性があります。
中型トラックなら、年式が古くても40万km以内であれば、まだまだ現役で活躍できるでしょう。
③エンジンの状態確認
最後は「エンジンの状態」です。どんなに状態が良さそうな中古トラックでも、「エンジンの状態が悪い車」は選ばない方が良いでしょう。
エンジンの不調は修理費用が高額になりやすく、修理後に再発する可能性もあります。エンジンオイルの交換記録や異音の有無、マフラーからの煙などをチェックし、エンジンの状態を確認することが大切です。
中古トラックの状態をチェック!プロが教える確認ポイント(内外装、エンジン、足回りなど)
中古トラックを購入する際には、車両の状態をよく確認することが重要です。ここでは、内外装、エンジン、足回りの3つに注目し、それぞれの確認ポイントを紹介します。
①内外装のチェック
まずは内外装のチェックです。車体の錆や傷、塗装の剥がれを確認してください。キャビン内部のシートの摩耗やダッシュボードの割れも見逃さないようにしましょう。
たとえば、座席のクッションがへたっている場合は長時間の運転で疲れやすくなります。
②エンジンの状態確認
次にエンジンの状態を確認します。エンジンオイルの交換記録が定期的にあるか、「定期点検記録簿」を確認してください。エンジン始動時に異音がないかもチェックしましょう。
異音がある場合は内部に問題がある可能性があります。また、マフラーから白い煙が出ていないか確認してください。白い煙はエンジンの経年劣化のサインです。
③足回りのチェック
最後に足回りのチェックです。タイヤの摩耗具合やブレーキの効き具合を確認しましょう。サスペンションの状態も重要です。
タイヤの溝が1.6mm以下の場合は交換が必要ですし、ブレーキパッドの摩耗が激しい場合は安全性に関わります。また、ショックアブソーバーが劣化していると路面からの衝撃を吸収できず、運転時の疲労につながります。
騙されないで!中古トラック購入でよくある落とし穴(メーター改ざん、事故歴隠しなど)
中古トラックの購入時には、いくつかの落とし穴に注意が必要です。ここでは、よくある落とし穴を3つに分けて解説します。
①メーター改ざん
中古トラック購入時の一つ目の落とし穴は「メーター改ざん」です。走行距離を実際よりも少なく見せかけるためにメーターが改ざんされている場合があります。
本来は30万キロ走っているトラックが10万キロと表示されていることがあります。これを見逃すと実際の車両状態を把握できず、後々のメンテナンス費用がかさむ可能性があります。
②事故歴隠し
二つ目の落とし穴は「事故歴隠し」です。販売店が事故歴を隠している場合、見た目では判断が難しいことがあります。
事故車は修理後もフレームや主要部品にダメージが残っている可能性が高く、走行性能や安全性に影響を及ぼすことがあります。とくにフレームが歪んでいると長期間の使用に耐えられないこともあります。
③整備記録の不備
三つ目の落とし穴は「整備記録の不備」です。定期的なメンテナンスが行われていない場合、エンジンや足回りのトラブルが発生しやすくなります。
たとえば、オイル交換の記録がない場合はエンジン内部にスラッジが溜まりやすく故障の原因となります。また、ブレーキオイルやクーラントの交換記録がないと、安全性に影響する可能性があります。
これらの落とし穴を避けるためには、走行距離、整備記録、修復歴の有無をチェックすることが重要です。
また、改ざんされたメーターや隠れたダメージに注意してください。信頼できる販売店での購入を検討し、詳細な車両履歴を確認することが大切です。
スムーズに購入!中古トラック購入の流れとアフターサポート
中古トラックの購入をスムーズに進めるためには、購入の流れとアフターサポートを理解することが重要です。以下で詳しく解説します。
中古トラック購入の流れをステップごとに解説(販売店選び、現車確認、契約、納車など)
中古トラックの購入をスムーズに進めるためには、購入の流れをしっかり把握することが重要です。ここでは、販売店選びから納車までの手順を解説します。
①希望の中古トラックを探索
自分の希望に合った中古トラックを探しましょう。中古トラック専門店がおすすめです。店舗のホームページやポータルサイトで下調べをして、実際に見に行くと良いでしょう。
インターネットで希望の車種、年式、走行距離などを入力して検索し、近くの取扱店に足を運びましょう。
②購入希望車両の確認
希望の中古トラックを選んだら、エンジンの状態をしっかり確認します。エンジンはトラックの心臓とも言える部分です。
エンジンの状態が悪い場合、年式が新しくても、走行距離が短くても選ぶべきではありません。エンジンオイルの交換記録や異音の有無、マフラーからの煙などをチェックしましょう。
③見積もり
次に、購入したい中古トラックの見積もりを取ります。年式や走行距離に見合った見積もり設定になっているかを確認しましょう。
年式が新しくても、メンテナンスが行き届いていない車両は避けるべきです。走行距離は少ない方が良いですが、メンテナンス状況も重要です。
④契約
見積もりの確認が無事に済んだら契約に移ります。中古トラックは原則、現状引き渡しが多いため、契約前に最終チェックを行いましょう。
タイヤ交換などの整備が必要かどうかを確認し、整備されていない部分がある場合は事前に対処してもらうようにしましょう。
⑤納車
納車の際には、契約書通りであるか細部までチェックします。傷や凹みの箇所からエンジンの状態、年式や走行距離、上物やタイヤの状態など、契約時と変わったところがないかを注意深く確認しましょう。
納車後のトラブルを避けるためにも、最終確認は慎重に行うことが大切です。
安心して乗りたい!中古トラックの保証とアフターサービス(保証内容、整備、部品供給など)
中古トラックを購入する際には、保証内容とアフターサービスの確認が欠かせません。ここでは、3つの重要なポイントを紹介します。
①保証内容の確認
保証内容についてですが、中古トラック専門店では、エンジンやトランスミッションなど主要部品に対する保証をしている場合があります。
保証期間は1年から3年程度が一般的です。万が一、購入後に不具合が発生した場合でも、保証の範囲内であれば無償で修理してもらえるので安心です。
②整備の確認
購入前にしっかりと整備されているかを確認しましょう。信頼できる販売店では、車両の整備記録を伝えてくれることが多いです。
たとえば、定期的なオイル交換やフィルターの交換が行われているかを確認することで、購入後の安心感が得られます。また、ブレーキやタイヤなど消耗品の交換状況も重要なポイントです。
③部品供給の確認
部品供給の体制も重要です。中古トラックの一部は生産が終了しているモデルもあり、部品の入手が困難な場合があります。
販売店が信頼できる部品供給ルートを持っているかを確認しましょう。故障時に迅速に対応してもらえるかどうかは、車両を長く使い続けるためには欠かせないポイントです。
購入後のトラブルを防ぐ!中古トラック購入時の注意点と対処法
中古トラックの購入後にトラブルを防ぐためには、購入プロセスの各ステップで注意を払うことが重要です。以下では、仮契約から本契約までの手順を詳しく説明します。
①仮契約と確認事項
最初に仮契約を結ぶ際には、車両の詳細をしっかり確認しましょう。たとえば、エンジンの状態や走行距離、整備記録を詳しくチェックします。
また、メーターの改ざんや事故歴の有無も確認することが重要です。仮契約時に疑問点があれば、販売店にしっかりと質問し、納得できる回答を得ることが大切です。
②本契約と保証内容の確認
仮契約後、本契約に移る前には保証内容とアフターサポートについて再確認しましょう。
信頼できる販売店は、エンジンやトランスミッションなどの主要部品に対する保証をしていることが多いです。保証期間は1年から3年程度が一般的ですが、契約前に詳細を確認しておくことが重要です。また、整備や部品供給の体制についても再度チェックしましょう。
③納車と最終チェック
本契約が完了したら、納車の際に最終チェックを行います。車両の外装や内装、エンジンの状態、走行距離などを再確認しましょう。
たとえば、契約時に確認した傷や凹みが増えていないか、エンジンの調子が契約時と変わらないかをチェックします。納車時に問題があれば、すぐに販売店に伝え、適切な対処をしてもらうことが重要です。
④アフターサポートと対処法
購入後のトラブルを防ぐためには、信頼できる販売店のアフターサポートが欠かせません。定期的なメンテナンスや必要な部品の供給体制が整っているかを確認しましょう。
たとえば、エンジンオイルの交換やフィルターの交換など、定期的な整備が受けられるかどうかが重要です。万が一トラブルが発生した場合は、保証の適用範囲を確認し、販売店と連携して迅速に対処することが大切です。
以上、中古トラックの選び方について詳しく解説しました。
用途に合った車種選びから、価格や状態のチェックポイント、購入の流れやアフターサポートまで、しっかりと押さえておくことが重要です。
この記事を参考に、失敗しない中古トラック選びを進めていただければと思います。