トラックの買取に関して、どのようにして買取価格を比較するのか、何を考慮すべきか、信頼できる買取業者の選び方、買取価格に影響する要因などについて記述します。
買取価格の基礎知識
トラックの買取価格は、そのサイズ、メーカー、年式などが価格に影響してきます。また、年末で荷物が多くなる11〜12月と引っ越しの時期である3〜4月は買取価格が上がる季節で、モデルチェンジ前に売却するのがおすすめです。
トラックの買取価格を決める要因
サイズについては、大きく「小型」「中型」「大型」の3つに分類されます。一般的に、小型トラックとは積載量が2トン以下のもの、中型トラックとは積載量が4トンクラスのもの、大型トラックとは積載量が10トン以上のものをいいます。
小型トラックは、普通車と同様、走行距離が10万kmを超えると買取価格が落ちる傾向にあります。10万kmを超えるとエンジン回りが著しく劣化するためです。
買取相場は、30〜90万円程度です。中型トラックは、主に中距離運送で使われることが多く、年式が古かったり走行距離が多かったりしても、日本製のものは耐久性が高いため需要が落ちませんので買取価格は安定しています。
中型トラックの買取相場は、100〜150万円程度です。大型トラックは、海外での需要が高く、年式が古かったり走行距離が多かったりしても高い値が付きます。
大型トラックの買取相場は、400〜900万円程度です。ただし、他のサイズのトラックよりも価格の変動が大きいため、複数の買取業者に見積もりを依頼してみた方がよいです。
メーカーについてですが、日本におけるトラックのシェアは、いすゞ自動車・日野自動車・三菱ふそう・UDトラックスの順で、この4社でほぼ占められています。
シェアNO1.のいすゞ自動車は、トラック専門のメーカーです。いすゞ自動車のトラックの特徴は、信頼性の高いディーゼルエンジンで、静穏性、環境配慮性に優れていながらパワフルな性能を発揮します。代表車種には大型トラックの「ギガ」があり、10年前の年式のダンプだと買取相場は800万円程度です。
シェア2位の日野自動車は、トヨタ自動車の子会社としてトラック・バスなどの商業用大型車両を製造・販売しています。
日野自動車のトラックは、故障が少ないのが特徴で、海外からも高い評価を得ています。代表車種は大型トラックの「プロフィア」で、独自エンジンを搭載しており、燃費に優れているのが特徴です。
10年前の年式のプロフィアのトレーラーヘッドだと買取相場は400万円程度です。
シェア3位の三菱ふそうは、トラック専門メーカーです。ドイツに本拠を置くダイムラーの傘下になったことで海外でのシェアも広がり、世界でも有数のトラックメーカーとなっています。
三菱ふそうのトラックの特徴は、パワフルでありながら低燃費な走行を実現している点です。代表車種は大型トラック「スーパーグレート」で、2ステージターボエンジン搭載によるパワフルな走行性能と操作性の高さが特徴です。10年前の年式のスーパーグレートのパネルウイングだと買取相場は400万円程度です。
シェア4位のUDトラックスは、馬力のあるエンジンとクラッチに定評があるトラックメーカーです。大型車に力を入れており、大型トレーラーに関しては国内トップクラスのシェアを誇っています。
代表車種は大型トラック「クオン」で安全システムやギヤチェンジ制御システムにも優れています。10年前の年式のクオンのダンプだと買取相場は700万円程度です。
年式についてですが、普通車だと、購入してから3〜5年程度までが比較的高く売れますが、トラックの場合は、普通車よりも耐久性が高いので購入してから10〜15年程度までは高く売れます。
また日本製トラックは高性能との理由から海外で非常に好まれており、たとえ購入してから長く経過したものであっても高く売れる可能性があります。
トラックはディーゼル車が多いので、ディーゼル車の排出ガス規制が強化されると、買取価格が大幅に下がる可能性があるので注意が必要です。整備記録簿の有無で価格が大きく変わる場合もあるので、査定に出す際には整理記録簿を忘れずに提出すると良いです。記録簿がなければ、定期的な整備を受けていないとか、メーターが改ざんされているとか疑われる可能性もあるからです。
買取価格と季節の関係
季節によっても価格は変わってきます。11月から12月にかけては、お歳暮やクリスマス用品などで運送業界が最も忙しい時期でトラックが多く必要とされることから買取価格は高くなります。
また、3月から4月にかけては引っ越しが盛んになってきてトラックが多く必要とされ買取価格は高くなります。
買取価格を比較する方法
買取価格を比較するには、複数の業者に見積もりを依頼し比較します。インターネットの比較サイトも有効ですので参考にすると良いです。
複数業者で見積もり比較するコツ
複数の業者に見積もりをしてもらいどの程度の買取価格がつくのかを見るわけですから、できるだけ高値がつくようにするのがコツとなってきます。
そのためには、トラックを洗車、清掃するなどにより良く見える状態にして、どの業者にも同じ状態で査定してもらうのがコツです。
オンライン買取価格比較サイトを活用するコツ
トラックのオンライン買取サイトは多くありますが、いくつか利用してみるのがよいです。選択の基準は、買取実績が多いこと、見積もりを依頼するトラックと同程度のものの買取実績が比較的多いこと、口コミ評価が高いこと、です。
買取実績が多いということは多くの売主の信頼を得てきた証拠でもあります。信頼できる業者であっても、見積もりを依頼するトラックと同程度のものの買取実績がなければ、買取価格の見当がつきませんので、そのような実績も必要です。
さらに、口コミ評価が高いこともお客さんの信用度がわかるので選択の基準となります。おすすめのサイトをいくつか次に掲載します。
・ステアリンク
・アイナビトラック
・トラックジャパン
・シマ商会
・トラックファイブ
買取価格を高くするポイント
トラックの買取価格を高くするには、清掃や消臭、純正パーツも査定に含めるなどいくつかポイントがあります。
買取価格が高くなるコツ
買取価格を高くするには、洗車と掃除をしておくことが重要です。査定は人が行うので印象は非常に大事です。きれいな内外装は好印象をもたらします。掃除の際に盲点となるのが臭いです。トラックは仕事をする車ですので、汗やたばこなどの臭いがしみついていたりします。こういった臭いはマイナス査定にもなりますので、消臭剤などを使って臭いを除去するとよいです。
また、トラックドライバーは、車のパーツを換えることが多いです。純正パーツを外して、自分が気に入った社外品のエアロパーツやステアリングなどをつけたりします。この際、純正パーツは保管しておくことが大事で、それがあれば社外品パーツをつけたままよりも高く査定されます。
社外品もそれなりに査定されますので、保証書や箱があるならとっておくとよいです。
信頼できる買取業者の選び方
信頼できる買取業者を選ぶには、口コミや評判を確認し、評価が高い業者を選ぶと良いです。信頼できる業者を選ぶことはトラブル回避につながります。
口コミと評判
オンラインサイトには多くのトラック買取業者が掲載されており、また、そこの口コミや評判も掲載されております。
口コミと評判が比較的多くあり、かつ評価が高い業者は、多くの利用者がいて多くが好印象を持っている証ですので、これを信頼の目安とすることができます。
しかし、他の業者に比較して極端に口コミ件数が多かったり、高い評価が多かったり、またはその逆だったりといった業者は、その口コミの信頼性が低いこともあるので注意が必要です。例えば、「トラック 買取 口コミ 評判」で検索すると、トラック買取業者の口コミランキングが多数出てきます。
信頼できる業者の見分け方
信頼できる業者を見分けるには、口コミは重要なヒントになりますが、買取実績というのも役立ちます。
買取数が多いということは、多くの売主から信頼を得たということを示してもいるからです。
信頼できる業者を見分けるには口コミだけに頼らず、買取実績も加味するとより確かです。トラック買取業者の買取実績は、「トラック 買取業者 実績」で検索すると、多くの業者の実績を見ることができます。