「乗っていない軽トラがあるけど、古いし、ボロボロだから売れないかな」と思って放置している方がいるかもしれません。
しかし、思っていたよりも高値で売れる可能性があります。軽トラックの中古市場には少し特殊な面があり、一般的な乗用車とは「価値の基準」が違うからです。
この記事では以下のようなことをわかりやすく解説します。
・軽トラックの売却方法を知りたい
・なるべく高値で売却する方法
・売却の手順や必要な書類について
売却のポイントや高値で売るためのノウハウも紹介します。
軽トラックが高値で売れる理由
軽トラックは、比較的高値で取引されている車種です。年式が古くても、走行距離が多くても、高値で売れることがあります。普通の軽自動車では買取ってもらえないような古い車でも、軽トラックなら売れることも珍しくありません。そこには、軽トラという車種の特性が関係しています。
なぜ軽トラックはなぜ高く売れるのか
軽トラックが比較的高値で売れるのには、いくつかの理由があります。
・実用性重視
・海外での需要
・市場に出回っている数が少ない
特に北米市場でのトラックの輸出台数は増えており、2016年〜22年の間に4倍になっています。
以上のような理由から、軽トラックは古くても価格が下がりにくい傾向があります。
軽トラは「動けばいい」
軽トラックの特徴は「実用性」にあります。
農作業などの業務で活用されることが多い軽トラックは、乗用車とは価値基準が違います。早い話「動けばいい」という人が購入するため、年式や内装にはこだわらない人が多いのです。それよりも、走行距離やエンジンなどの実用的な部分を重視する人のほうが多いです。
また、小回りの利きや経済性から、個人にも人気があります。これらの要素が軽トラックの売却価格を押し上げる結果となっています。
国内・海外の市場の違い
軽トラックの中古市場は日本だけではありません。近年、日本の軽トラックは海外の市場でも注目されており、根強い人気があります。
国内の中古軽トラックの需要は、使い勝手と経済性です。小まわりが効き、燃費が良く、税金も安いことから軽トラックを選ぶ人が多くいます。
一方、海外市場では、コンパクトさや故障の少なさを重視する傾向があるようです。北米や途上国でも日本の軽トラックは人気です。その理由は耐久性と信頼性から非常に高く評価されており、比較的高値で取引されています。
用途は日本と同じく荷物の運搬、農作業、工場内などの実用です。軽トラは純粋に実用的な道具なので、海外でも「動けばいい」と考える人が多いようです。また、アメリカには新車登録から25年以上経過していない車を輸入することができない「25年ルール」というものがあります。そのため、アメリカに輸出できる軽トラは、25年以上経ったものだけです。
軽トラックを高く売るための具体的な方法
次に、軽トラックを高価格で売却するためのポイントについて解説します。軽トラを高く売るために重要なのは以下の2点です。
・相場を調べておく
・買取業者の選定
中古車の買取価格は、業者によってかなり違いが出るため、なるべく高値で買い取ってくれる業者を選ぶことが大切です。
相場の調べ方
まずは、中古車の相場を調べましょう。カーセンサーやgooネットなど、中古車販売サイトで簡単に調べることが可能です。
売りたい軽トラックの車種や年式や走行距離を入力すれば、その車の販売相場を知ることができます。売却額は、販売価格の40~60%が標準です。
売る時期や市場の需要(1〜2月が最も高値で売れるといわれます)、車の状態などによって買取額は変動します。また、4WDの軽トラックは国内外問わず根強い需要があるため、高値での買取になる傾向があります。
買取業者選びのコツ
高値で売るためには、買取業者の選定が重要です。軽トラックの売却方法は「下取り」と「買取り」の2種類です。
一般的にはディーラーの下取りよりも買取業者のほうが、条件がよくなるケースが多いです。また、海外への中古販売ルートを持っている業者のほうが高値で買い取ってくれるケースもあります。
ディーラーの多くは国内流通のみで、海外への中古販売ルートを持っていません。そのため、買取専門業者とディーラーを比べると、買取価格にかなりの差が出ることも珍しくありません。
最も高値で買い取ってくれる業者を見つけるには、カーセンサー、MOTA、ズバット買取などの一括査定サイトを使うと便利です。
メンテナンスや清掃などの事前準備
買取価格を高めるためには、日々のメンテナンスや清掃も重要です。オイル交換などの定期的なメンテナンスを怠らず、査定前には内外装の清掃を行いましょう。
また、見た目をキレイにしておくだけでも査定額は変わります。洗車や内装の清掃を行い、できるだけ清潔な状態にすることで、より良い印象を与えることで、査定額が上がることが期待できます。
軽トラック売却手続き
軽トラックの売却手続きに、それほど特殊なことはありません。基本的な流れは乗用車の売却と変わりません。必要な書類が準備してあれば、売却手続きはスムーズに進むでしょう。
必要な書類
軽トラックを売却するときに必要な書類は以下です。
・車検証
・自賠責保険証書
・リサイクル券
・身分証明書
他に譲渡証明書などがある場合は準備しておきましょう。実印や印鑑登録証明書が必要になるケースもあるので、買取査定の際に確認するようにしましょう。
また、取扱説明書やスペアキーなどがある場合は、査定時に提示することで買取額が上がることがあります。
他にも、整備手帳があると状態の良さを証明する手段にもなり、改造車では取外した純正の部品があると、査定額アップにつながります。
売却までの流れ
査定を申し込み、査定額に納得したら書類を提出する。これが売却の流れです。
査定を依頼→査定額が出る→納得したら売却を決める→書類を提出→売却→お金を受け取る
査定は買取業者やディーラーに現地まで来てもらうのが一般的ですが、地域によっては出張をしてくれない場合もあります。軽トラックの状態を見てもらった上で査定額が決まります。
インターネットを活用した売却先の探し方
軽トラックをなるべく高値で買い取ってほしいなら、インターネットを使わない手はありません。
中古車センターなどに持ち込むと、手間もかかりますし、買取額もあまり期待できません。
複数の買取業者に査定してもらうにも、一件一件連絡して業者に見積もりに来てもらうのは時間も手間もかかります。カーセンサー、MOTA、ズバット買取などの一括見積もりサイトを活用することで、多数の業者から一度に査定を受けることが可能です。
複数業者の査定額を比較することで、最も高い価格を提示してくれる業者を選ぶことができます。